JR北海道

無人駅めぐり

#20 大海原と駒ヶ岳 石倉駅(森町・函館線)

函館から札幌へのルート、函館線は海の景色に山の景色に、非常に風光明媚な路線として知られています。函館から札幌へ向かう特急「北斗」に乗り込むと、函館から50分弱で着くのが森(もり)駅です。森駅まで駒ヶ岳の麓、複雑な火山地形を走っていた列車は、...
無人駅めぐり

#19 「降りるな」という車内放送 比羅夫駅(倶知安町・函館線)

函館線の長万部(おしゃまんべ)〜小樽間は、山間を走り急勾配・急カーブが連続することから、通称山線と呼ばれる区間です。列車に乗って比羅夫(ひらふ)駅へ到着するとき、次のような車内放送が流れます。 「ひらふ地区へおいでのお客様に、ご案内いたしま...
鉄道・航空・バス

なぜスイッチバックするの? 遠軽駅の歴史・魅力と周辺散歩

北海道屈指の名駅舎で知られる遠軽(えんがる)駅。まずは遠軽駅の位置をお伝えしましょう。旭川〜北見〜網走を結ぶ、石北線の主要駅の一つです。 遠軽駅スイッチバックの謎 札幌から網走行きの特急「オホーツク」に乗り込み3時間半強。途中の遠軽駅に到着...
無人駅めぐり

#18 屯田兵の村 茶志内駅(美唄市・函館線)

北海道の大動脈、札幌〜旭川間。北海道第1の都市と第2の都市を結ぶ函館線は、特急列車が頻繁に行き交う北海道屈指の重要路線です。線路も複線。そこら辺のローカル線とはまるっきり違います。 そんな区間にある、茶志内(ちゃしない)駅。もちろん特急列車...
無人駅めぐり

#16 田園風景の北限 初野駅(美深町・宗谷線)

※初野駅は、2024年3月15日をもって、廃止となります(利用者僅少のため)。ご訪問はお早めに。 もともとお米が育たなかった北海道ですが、品種改良により寒冷な北海道でも育つものができ、今では全国有数の米の産地です。 そんな北海道でも、さすが...
無人駅めぐり

#15 じゃあ私は南比布だ 南比布駅(比布町・宗谷線)

北比布駅を紹介して、セットでこの駅をとりあげない手はないでしょう。 「僕、北比布」 「じゃあ私は南比布だ」 だけではありません。様々な要素から、北比布と南比布(みなみぴっぷ)は双子のような存在なのです。 まず、北比布駅の開業は1955年12...
無人駅めぐり

#14 僕、北比布! 北比布駅(比布町・宗谷線)

「なんか来ないうちにおっしゃったらどう?」 「比布・・・(ガタンゴトンガタンゴトン 列車の通過音)」 「聞こえた?」 「ううん、何にも」 (中略) 「2、3日立っててみます?」 「僕、北比布」 「じゃあ私は南比布だ」 というピップエレキバン...
無人駅めぐり

#13 山中の木造駅舎 峠下駅(留萌市・留萌線)

石狩平野の深川と日本海側の留萌の間には、恵比島(えびしま)峠と呼ばれる峠があります。JR留萌線は、かつてこの峠を越えて、深川と留萌を鉄路で繋いでいました。この峠越え区間の少し留萌寄りに、峠下(とうげした)駅はありました。 深川・留萌の道路と...
無人駅めぐり

#12 原野の鉄道林 初田牛駅(根室市・花咲線)

釧路駅からさらに東。北海道の東の果てに向かう花咲線。辺り一面原野の広がる場所に、列車はとまります。初田牛(はったうし)駅です。 初田牛とは不思議な駅名ですが、例に漏れずこちらもアイヌ語由来の駅名です。ただしその語源には諸説あり、はっきりしま...
無人駅めぐり

#11 江戸時代の関所を今に 山越駅(八雲町・函館線)

江戸時代、北海道の渡島半島(おしまはんとう)の南には松前藩があり、和人が暮らしていました。一方で、北海道の他の地方は、ほとんどがアイヌの人々が暮らす蝦夷地(えぞち)でした。 和人の暮らす場所と蝦夷地。その境に、両者の行き来を取り締まる場所と...
グルメ・名産

伝説の黒いそば!音威子府そばの記録

北海道はそばが美味しいです。新得そば、幌加内そばなどは全国的にも有名です。 その中で、異彩を放つ有名なそばがありました。生産量が少ないので一般にはあまり知られていないものの、旅好き、駅好きの人にはお馴染みの音威子府(おといねっぷ)そばです。...
無人駅めぐり

#10 雑草に覆われた長いホーム 中ノ沢駅(長万部町・函館線)

※中ノ沢駅は、2024年3月15日をもって、廃止となります(利用者僅少のため)。ご訪問はお早めに。 長万部(おしゃまんべ)駅から函館方面へ1駅。長万部の町から離れ、線路に山が迫る場所に、中ノ沢(なかのさわ)駅はあります。 駅に1両の普通列車...
鉄道・航空・バス

札幌〜旭川3時間!キハ40の花形運用に乗ってきた!

※2024年3月16日のダイヤ改正により、この列車はキハ40系による運行ではなくなりました。 北海道で圧倒的な人口を誇る札幌市と、北海道内第2位の都市である旭川市。ビジネスマンも、旅行者も、この両都市間を行き来する人は多いです。 JR線でも...
無人駅めぐり

#9 朝ドラのロケ地 恵比島駅(沼田町・留萌線)

札幌から特急列車に乗って1時間強。深川駅から、留萌線という路線が石狩沼田まで伸びています。 しかしかつては、石狩沼田から先にも線路が伸び、留萌(るもい)や増毛(ましけ)までつながっていました。 そんな路線、石狩沼田から留萌方面へ2駅行ったと...
鉄道・航空・バス

[全行程7時間半] 「ニセコ号」を使って函館本線を全線走破する!

函館と旭川を札幌経由で結ぶJRの鉄道路線・JR函館線。その距離なんと423km。かつては函館〜札幌〜旭川を結ぶ大動脈でした。函館から札幌に行く特急・急行列車などは、当然のように函館本線を経由していました。 しかし現在は、函館から札幌へ向かう...
無人駅めぐり

#8 千鳥ヶ滝の雄大な姿 滝ノ上駅(夕張市・石勝線) 

※滝ノ上駅は、2024年3月15日をもって、廃止となります(利用者僅少のため)。ご訪問はお早めに。 北海道屈指の特急街道である石勝線。帯広行きの特急「とかち」や釧路行きの「おおぞら」が行き交う路線です。 石勝線は、帯広や釧路への短絡ルートと...
鉄道・航空・バス

快速エアポートの指定席uシート料金840円は高い?安い?

札幌・小樽と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」。新千歳空港を利用する方の多くが、札幌方面との行き来に使う列車です。快速・特別快速・区間快速合わせて毎時6本と本数も多く、6両編成で運転され、JR北海道の稼ぎ頭となっています。 そんな快速「エア...
無人駅めぐり

#7 降り立ってすぐ温泉に 昆布駅(蘭越町・函館線)

運河で有名な小樽駅からは札幌方面への電車が頻繁に出ていますが、逆方向の倶知安(くっちゃん)・長万部(おしゃまんべ)方面の列車本数は多くありません。そんな倶知安方面の普通列車も、倶知安から先はさらに本数が減ります。小樽駅から約2時間。そんな区...
無人駅めぐり

#6 湿原の前に佇む駅 糸魚沢駅(厚岸町・花咲線)

道東の要衝・釧路駅から日本本土最東端のまち・根室方面への列車に乗って1時間程度。別寒辺牛(べかんべうし)湿原が車窓に広がっている最中に、列車は駅にとまります。糸魚沢(いといざわ)駅です。 アイヌ語らしくない「糸魚沢」と言う名前はアイヌ語の意...
無人駅めぐり

#5 どう見ても廃墟! 安牛駅(幌延町・宗谷線)

旭川駅から北へ向かう普通列車で4時間20分ほど。1日に上下3本ずつしか列車のとまらない駅、安牛(やすうし)駅。 忘れられた存在であることは承知ですが、確かにこれは現役の駅(当時)です。駅舎の塗装はもうボロボロ、いやボロボロという範囲をも超え...