札幌駅と札幌の繁華街・すすきの。
札幌駅からススキノへ、またはススキノから札幌へ移動しようとすると、乗換案内が提案してくるのは地下鉄でしょう。
しかし、ここでははっきりと書きます。歩くのが苦でない方で、時間が切羽詰まっているわけではない方は、札幌駅〜ススキノは歩くことをおすすめします。
札幌駅とススキノは地下道で繋がっている
札幌駅とススキノは地下道で繋がっています。札幌〜ススキノ間を一歩も外に出ることなく移動できます。吹雪の日でも、大雪の日でも、はたまた暑い夏でも快適に移動できます。また地下道も広く真っ直ぐで、迷う心配もありません。全国屈指の利便性を誇る地下道です。
地下鉄は、地下道の真下を走っているので、地下道を歩いていると地下鉄の駅が現れます。しかし地下鉄に乗るには改札を通ってさらに階段で地下深くに行き、電車に乗る必要あります。所要時間としては確かに地下鉄のほうが短いですが、階段を降りて地下鉄を待ち、地下鉄に揺られて再び階段を上るよりも、ずっと平面、階段のない地下道をまっすぐ歩いたほうが負担は小さいようにも思います(もちろん個人差があります)。
札幌駅からススキノまでの地下道経由・徒歩での所要時間はしっかり歩いて15分ほど。ゆっくり歩いて20分でしょう。
地下鉄と徒歩の比較
札幌駅からススキノ。地下鉄と徒歩と、それぞれのメリットを比較してみます。おすすめはもちろん徒歩ですが、状況に応じて適切な交通手段を選ぶようにしてください。特に、地下鉄もメリットは圧倒的な所要時間の短さです。日中も7分間隔で出ているので、地下鉄の電車待ち時間を考えても地下鉄の方が徒歩より速く移動できます。
徒歩のメリット
・階段移動が少ない(地下道内では全て平面移動)
・地下道のお店を見ながら移動できる
・無料(地下鉄は片道210円)
・待ち時間がない
・寄り道が可能(大通公園・赤れんが庁舎など名だたる観光地が存在)
地下鉄のメリット
・所要時間が短い(乗車時間わずか3分、改札内の移動や待ち時間を考慮しても10分強で着く・歩けば20分ほど)
・歩く距離が短い
札幌駅からススキノへの歩き方
まず札幌駅の構造をざっくり示します。札幌駅の構造は大変わかりやすく、改札口は東改札と西改札の2箇所があり、そして東改札、西改札それぞれから南北に駅を出ることができます。
そこでススキノ方面に向かうには、西改札を出て南口方面(西コンコース南口)へ出ます。出ると言っても屋外には出ずに、案内看板に従って地下に下り、「地下鉄さっぽろ駅」方面へ向かいます。
地下鉄さっぽろ駅方面へ向かうと、案の定地下鉄の改札が出てきます。しかし改札の中に入らず、その脇を直進方向に歩いて行きます。
あとはずっとまっすぐ歩きます。途中地下道は何回か分岐しますが、とにかくまっすぐ歩きます。そうすればその地下道の終点がススキノです。迷う心配はありません。
ちなみに、この札幌駅西コンコース南口とススキノを結ぶ地下道はものすごく便利で、札幌の有名観光地である札幌市時計台・大通公園・赤れんが庁舎に行く場合も、この地下道の途中で外に出ることで簡単にアクセスできます。
札幌を観光するなら、この地下道だけは頭に入れておきたい、それくらい便利な地下道です。
ススキノから札幌駅への歩き方
まずは地下鉄のすすきの駅へ向かいます。地下に潜り、改札口が現れたところで、その改札内には入らず地下道を歩きます。ススキノは地下道の終点に位置するため、地下道は1本道。迷う心配はありません。
あとは札幌駅までひたすら真っ直ぐです。ずっとまっすぐ行くと札幌駅の西コンコース南口に到着します。
唯一気をつけなければならないのは、地下道を歩いて札幌駅の入り口に着いたにもかかわらず、駅の入り口に気づかず歩き続けてしまうと、そのまま札幌駅の真下をくぐり抜けてしまうことでしょうか。地下道を「本当に」何も考えずに歩いていると、札幌駅の真下(地下)をすり抜けて札幌駅の北側へ出てしまうので、「札幌駅」の案内看板が出たら階段を上って、札幌駅のコンコースに出ることを忘れないようにしましょう。まあ、看板をしっかりと見ていればいい話ですから、過度に心配する必要はありませんが、意外とやりがちで、私もやってしまったことがあります。
状況に応じて判断できるのも魅力
札幌の地下道は非常に便利です。札幌〜ススキノは、ぜひ積極的に地下道を利用しましょう。そして、地下道の真下に地下鉄が通っているのも素晴らしいポイントです。地下鉄駅の改札口の前で次の電車の発車時刻を確認して、すぐに来るようなら地下鉄に乗る、5分くらい来ないようなら歩くというような戦略も取ることができます。
札幌の地下道は観光ルートとしても有能!
また地下道沿いには赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)や大通公園がありますし、札幌市時計台も近いです。旅行者は、地下道を使って単に札幌からススキノに移動するだけでなく、その移動途中にこれらの場所を観光するルートを組むと賢いでしょう。札幌の地下道は観光周遊ルートにもなります。
雨の日も、風の日も、雪の日も、地下道はみんなの味方です。