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特急カムイとライラックの違い・座席選びのコツ!自由席?指定席?何号車?

鉄道・交通

札幌と旭川を結ぶJRの特急列車は主に2種類あります。「カムイ」と「ライラック」です。何が違うの?どっちに乗ればいいの?そしてついでに自由席、指定席どっちがよくて、さらに何号車がおすすめなのか?といった疑問にお答えします。

最初に基本的な情報を記しておくと、特急「カムイ」の自由席は1・2号車、指定席は3〜5号車です。特急「ライラック」の自由席は5・6号車、指定席は1〜4号車で、うち1号車の一部座席(1〜5番)はグリーン席となっています。

カムイとライラックの違いは?

カムイとライラックはほとんど同じ!

まず、特急「カムイ」と特急「ライラック」はほとんど変わりません。違いを気にする必要は、基本的にありません。単純に、自分の乗りたい時間の列車を選びましょう。

具体的な共通点をまとめておきます。運行区間も、停車駅も、所要時間も、料金も同じ。もうほとんど全て同じといっても良いくらいです。

では何が違うの?

特急「カムイ」と特急「ライラック」の違いは、使用される車両です。「カムイ」は、789系1000番台、「ライラック」は789系0番台という車両が使われます。この車両の違いが全てです。

車両の違いにより、具体的には以下のような設備の差異があります。

表にはいろいろ書きましたが、大きな違いはグリーン車の有無です。グリーン席に乗りたい場合、グリーン席は特急「ライラック」にしかないので注意が必要です。逆に言えば、普通車ユーザからすれば関係ありません。

「カムイ」の方が両数が少ないので混雑するのでは?とお思いの方もいるでしょう。確かにその傾向がないとは言い切れません(「ライラック」の方が空いているという感覚は、私の肌感では若干あります)が、気にするほどではないと思います。

また「ライラック」にある多目的室は、気分の優れない時などに、車掌さんに申し出ることで利用することができます(必ずではありません)。

自由席、指定席どっちがいいの?

2024年3月15日まで

3月15日までは、特急「カムイ」は4号車以外全て自由席、特急「ライラック」は3・4・5・6号車が自由席です(一部、3号車が指定席の列車があります)

「カムイ」も「ライラック」も自由席主体の列車であるため、どうしても座りたい特別な事情がない限り、自由席で十分です。自由席でも座れないということは、ラッシュ時を除きあまりありません。

2024年3月16日以降

3月16日以降は、特急「カムイ」の自由席は1・2号車のみに(3〜5号車指定席)、特急「ライラック」の自由席は5・6号車のみになります(1〜4号車指定席)。すなわち自由席の車両が減る予定です。どれほどこれまで自由席を使っていたお客さんが指定席に流れるかがわからないので、自由席・指定席どちらが良いのかは判断の難しいところです。3月16日以降は、乗車区間が長い場合には、念の為指定席を押さえるのが良いかもしれません。

※(2024.4.22追記)各種情報筋によりますと、3月に「カムイ」「ライラック」の自由席の車両が減ったことにより、札幌〜旭川間の鉄道利用自体が敬遠され、特急「カムイ」「ライラック」は自由席・指定席どちらも空席が目立っているようです。現在のところ、「カムイ」「ライラック」に乗られる際は「自由席で十分」と言えるでしょう。ただし、時期や時間帯によっては混雑する可能性も依然としてありますので注意が必要です。駅の券売機や「えきねっと」指定席の予約状況を調べて混雑ぶりを予測してみてもいいでしょう。

番外編・「カムイ」「ライラック」以外の特急列車の場合

札幌〜旭川間を走っている特急は、「カムイ」と「ライラック」だけではありません。稚内へ向かう特急「宗谷」や、網走へ向かう特急「オホーツク」を利用することもできます。「宗谷」や「オホーツク」は自由席が1両しかない(通常期)ため、自由席の混雑が常態化しており、指定席をおすすめします。特に稚内行き「宗谷」、「オホーツク2号」「オホーツク3号」の自由席は非常に混雑する傾向にあります(札幌〜旭川間)。これは3月15日以前も3月16日以降も共通です。

特急「カムイ」のおすすめ座席(指定席利用者へ)

※2024年3月15日までは、「カムイ」の指定席は4号車のみで、4号車以外に選択の余地がありません。しかし、2024年3月16日以降は、3・4・5号車が指定席となるため、それを見越して以下を記述しています。

特急「カムイ」のおすすめの席は、4号車です。混んでいなければ4号車一択です。

「カムイ」の4号車は「uシート」と呼ばれる指定席で、通常の指定席よりもワンランク上のサービスを提供するものとなっています。「uシート」という名前には余裕(u)やあなた(You)のために、といった意味が込められており、通常の座席に比べ気持ち豪華な座席となっています。「カムイ」の4号車「uシート」の、通常の座席との差異は以下の通りです。

・席が豪華(可動式ヘッドレストなど)

・座席の間隔が広い

・コンセント付き

・特大荷物置き場付き

なるほど、「カムイ」の4号車は座席が他の車両と比べて豪華なのか、ということは料金がお高いのでは・・・とお思いの方もいるでしょう。実はここがすごいところで、通常の指定席料金で乗車できるのです。「uシート」だからと言って座席指定料金以上の加算料金を請求されることはありません。

ただし、やはりみんなそれを知っているので(※「ライラック」の指定席や「カムイ」の自由席と比較して)「カムイ」の4号車は混雑する傾向にあります。予約前に混雑状況を調べておくと良いでしょう。混んでいる「uシート」よりは、空いている通常の座席の方が快適です。混雑している時、しそうな時は、あえて4号車以外の通常の座席を選ぶのも、戦略として大事かもしれません。

進行方向に向かって右側の席がいいか左側がいいかについては、好みの問題です。どちらでもいいでしょう。強いて言えば、田園風景を見たい場合は札幌から旭川に向かって左側、川の景色を楽しみたいなら右側です。

特急「ライラック」のおすすめ座席(指定席利用者へ)

「ライラック」の普通車指定席は何号車がいい?

「カムイ」の4号車は、「uシート」という名前がついていることもあり、その快適性はよく知られています。先述のように、それを知っている人たちはみんな「カムイ」の4号車を狙うので、混雑しやすいです。

それに反して穴場とも言えるのが特急「ライラック」の1号車です。「ライラック」のおすすめはこの1号車、席のグレードこそ通常の座席と変わりませんが、2〜6号車と異なり座席にコンセントがついています。これはとても大きいと思いますが、知らない人が多いので知っているとアドバンテージになるでしょう。

進行方向に向かって右がいいか左がいいかについては、当然「カムイ」と同じように好みの問題です。田園風景を見たい場合は札幌から旭川に向かって左側、川の景色を楽しみたいなら右側です。

グリーン席という選択は?

よほどお金に余裕があればグリーン車でもいいでしょうが、「ライラック」はほとんどの場合、普通車で十分です。コンセントを使いたければ1号車の普通車指定席を使えばいいだけですし、乗車時間もわずか1時間半ほど、それに比して料金は跳ね上がるので、ぶっちゃけグリーン席を選ぶ理由はあまりありません。普通車で十分快適ですよ。

(もちろんグリーン席はコンセント付きです)

最後に

簡単に内容をまとめます。

・「カムイ」「ライラック」はどちらもほぼ同じ。使いたい時間の列車を使えばOK

・3月15日までに「カムイ」「ライラック」に乗るなら自由席、それ以外は指定席がおすすめ

・「カムイ」なら4号車が快適(座席の質・コンセント・荷物置き場付き)

・「ライラック」なら1号車が穴場(コンセント付き)

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