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春の胆振散歩(1)雨の北海道に上陸

旅行記

大学在学中の一大イベントである就職活動もようやく一段落したので、早速北海道に行くことにしました。3月末、1人でふらっと行ってきます。

今回宿泊する場所は室蘭2泊と苫小牧1泊、そして考えているのは室蘭・苫小牧両者のカレーラーメンを食べたいということと、千歳のアウトレットモール「レラ」に行ってみたい、ということ。またとっているチケットは往復の飛行機と、1日目空港に着いてから室蘭へ向かう特急「すずらん」の切符だけ。これ以外のことは何も決めていません。

いや、私だって昔は割と旅行計画をしっかり立てていました。でも最近はあまり計画なんてしなくなりました。もうね、旅なんてある程度慣れてしまうと、こういうアバウトな旅の方が面白かったりするんですよね。

アバウトにいきます。そんな旅もあるでしょう。

荒天の北日本

まず旅立ちの前の朝からあまり嬉しくないメールが届きます。便を予約しているJALからです。「札幌新千歳空港、強風のため名古屋中部空港に向かうか引き返すことがあります」と。うーん、新千歳空港が強風だから「引き返す」のはわかります。でも「名古屋中部空港」って、、、いや目的地から遠ざかるじゃないですか!

おそらくこれは引き返したとしても、羽田空港にすら着陸できない可能性があるからでしょう。今日は東京も雨で、風も強いのです。

それでもとりあえず飛ぶようなので、予定通り空港に向かいます。

搭乗するJL505便。ここにも条件付き運航の旨が記されています。

経験則で言うと、「別空港に行く場合や引き返すことがあります」といった条件付き運航の場合でも、飛行機が飛びさえすれば、ほとんどの場合目的地にちゃんと着陸できると思います。こういった条件付き運航は意外と頻繁にありますが、本当に着陸できそうにない場合はそもそも飛ばずに欠航になりますから。飛ぶと言うことはちゃんと着陸できる可能性が高いと言うことです。

新千歳行きはJALの最新鋭機、A350です。快適な空旅が楽しめそうです。

いや、ほんと天気悪いですね。でも私はどちらかというと「晴れる人」なので、きっと北海道に上陸したらある程度天気は良くなるんじゃないか、なんて悠長に構えていたりもします。

乱気流フライト

悪天候の中離陸します。

分厚い雲の中を上昇していきます。最新鋭機とはいえ、この天候だとやっぱり揺れますね。

そして雲を抜けると美しい青空が。「雲の上はいつも晴れ」っていうのはこういうことなのだと実感する瞬間です。そして下の雲はまるで雪原のように見えます。本当に途切れる場所なく一面を覆っている雲だったんですね。

今日は揺れるからということで、機内サービスもやや縮小され、温かい飲み物は提供できないとのことでした。選べるのはこぼしても火傷をしない冷たい飲み物だけ。実際、ドリンクサービスのある水平飛行の間はほとんど揺れなかったのですが、やっぱり気流の関係で揺れる懸念があったのでしょうか。

気づけばあっという間に北海道の上空。羽田を離陸した時よりもさらに機体を揺らしながら、高度を下げていきます。

もう3月末、もうすぐ4月になるとはいえ、雪は結構残っていますね。しばしば横風に煽られながらも、着陸をやり直すこともなく、1回目のアプローチで無事新千歳空港に着陸できました。

廃墟アウトレット

新千歳空港に着いたら、まずJRに乗り込み、隣の南千歳駅に直行します。実は南千歳駅で降りて、行ってみたい場所があるのです。

それが、千歳アウトレットモール・レラ。千歳にある北海道最大級のアウトレットモールです。しかしこのアウトレットが知られている理由は、その大きさではありません。その廃れ具合です。ハコモノだけは大きいものの空き店舗が多く、客もいない、廃墟のようなアウトレットとして有名なのです。

そんなレラも、この3月末でまたさらにたくさんのテナントが撤退してしまうようで、4月以降はさらに「廃墟感」が増してしまうものと思われます。だから、できれば少しでもレラが元気なうちに、すなわち3月中に、レラを歩き回っておきたいと考えたのです。

南千歳駅を降りたところには、明るいレラの看板があり、本当に廃墟みたいなアウトレットなのか?割と客いる説もあるんじゃない?なんて思ってしまいそうですが、、、

案の定、「レラ」の中は空き店舗だらけ。そして人がいません。

別に人のいない瞬間を狙って撮ったわけではありませんからね。本当に誰もいません。ちょっと音がするな、人が動いたな、と思えばそれはだいたい店のスタッフです。買い物をするお客さんではありません。

せっかくだから買い物でもしていこうかと思っていましたが、店の人も客がいない状態に慣れているのか、商品を売ろう、売りたいという雰囲気も特に感じません。閉店セールをしている店もありましたが、目ぼしいものもなかったので、結局何も買いませんでした。室蘭へ向かう特急列車「すずらん4号」の切符をすでに買ってあるので、電車の時間までなんとかここで時間を潰します。

それにしても、すごい廃墟感でした。

室蘭へ移動

さて、待ちに待った室蘭行きの特急「すずらん4号」に乗り込み、室蘭へ向かいます。

車内は割と閑散としていました。室蘭までのんびり過ごします。車窓は比較的街中が多いこともあり、そこまで特筆すべき景色はありません。天気が良ければ海も綺麗だったでしょうし、遠くの山々も望めたのかもしれませんが。

終点の室蘭駅に到着です。円柱のようなデザインの駅舎が独特で面白いですね。相変わらずの曇り空ですが、それでも雨は降っていません。よかったです。

実は室蘭市は、ここ室蘭駅付近よりも、室蘭駅の手前にある東室蘭駅付近が(現在では)最も栄えています。今夜の宿も東室蘭駅近くです。しかし名前の通り、「本来の」室蘭市の中心はこの室蘭駅付近。市役所もここにあります。

さて、室蘭では何をするかというと、まずは室蘭のB級グルメである、カレーラーメンを食べに行きます。時刻ももう1時過ぎ。結構いい時間になっているのです。目指すのは「味の大王」というお店。早速歩いて行くことにしました。

(つづく)

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