無人駅めぐり

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#12 原野の鉄道林 初田牛駅(根室市・花咲線)

釧路駅からさらに東。北海道の東の果てに向かう花咲線。辺り一面原野の広がる場所に、列車はとまります。初田牛(はったうし)駅です。 初田牛とは不思議な駅名ですが、例に漏れずこちらもアイヌ語由来の駅名です。ただしその語源には諸説あり、はっきりしま...
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#11 江戸時代の関所を今に 山越駅(八雲町・函館線)

江戸時代、北海道の渡島半島(おしまはんとう)の南には松前藩があり、和人が暮らしていました。一方で、北海道の他の地方は、ほとんどがアイヌの人々が暮らす蝦夷地(えぞち)でした。 和人の暮らす場所と蝦夷地。その境に、両者の行き来を取り締まる場所と...
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#10 雑草に覆われた長いホーム 中ノ沢駅(長万部町・函館線)

※中ノ沢駅は、2024年3月15日をもって、廃止となります(利用者僅少のため)。ご訪問はお早めに。 長万部(おしゃまんべ)駅から函館方面へ1駅。長万部の町から離れ、線路に山が迫る場所に、中ノ沢(なかのさわ)駅はあります。 駅に1両の普通列車...
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#9 朝ドラのロケ地 恵比島駅(沼田町・留萌線)

札幌から特急列車に乗って1時間強。深川駅から、留萌線という路線が石狩沼田まで伸びています。 しかしかつては、石狩沼田から先にも線路が伸び、留萌(るもい)や増毛(ましけ)までつながっていました。 そんな路線、石狩沼田から留萌方面へ2駅行ったと...
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#8 千鳥ヶ滝の雄大な姿 滝ノ上駅(夕張市・石勝線) 

※滝ノ上駅は、2024年3月15日をもって、廃止となります(利用者僅少のため)。ご訪問はお早めに。 北海道屈指の特急街道である石勝線。帯広行きの特急「とかち」や釧路行きの「おおぞら」が行き交う路線です。 石勝線は、帯広や釧路への短絡ルートと...
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#7 降り立ってすぐ温泉に 昆布駅(蘭越町・函館線)

運河で有名な小樽駅からは札幌方面への電車が頻繁に出ていますが、逆方向の倶知安(くっちゃん)・長万部(おしゃまんべ)方面の列車本数は多くありません。そんな倶知安方面の普通列車も、倶知安から先はさらに本数が減ります。小樽駅から約2時間。そんな区...
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#6 湿原の前に佇む駅 糸魚沢駅(厚岸町・花咲線)

道東の要衝・釧路駅から日本本土最東端のまち・根室方面への列車に乗って1時間程度。別寒辺牛(べかんべうし)湿原が車窓に広がっている最中に、列車は駅にとまります。糸魚沢(いといざわ)駅です。 アイヌ語らしくない「糸魚沢」と言う名前はアイヌ語の意...
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#5 どう見ても廃墟! 安牛駅(幌延町・宗谷線)

旭川駅から北へ向かう普通列車で4時間20分ほど。1日に上下3本ずつしか列車のとまらない駅、安牛(やすうし)駅。 忘れられた存在であることは承知ですが、確かにこれは現役の駅(当時)です。駅舎の塗装はもうボロボロ、いやボロボロという範囲をも超え...
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#4 味わいある駅舎を持つ難読駅 晩生内駅(浦臼町・札沼線)

札幌駅から通勤通学路線の一つ、学園都市線に乗ると、住宅街を走り抜け終点は北海道医療大学駅。 しかし2020年までは、北海道医療大学から先にも線路が伸びていました。 学園都市線はまるっきり都会の鉄道路線であり、札幌と札幌のベッドタウンを結んで...
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#3 蕎麦畑の小さな駅 天塩川温泉駅(音威子府村・宗谷線)

旭川から普通列車で北上すること3時間程度。北海道で一番人口の少ない村、音威子府(おといねっぷ)村にある駅です。 ずいぶん簡素な駅だと思う人もいるかもしれません。しかしこのような駅は北海道にはよくあるタイプです。駅を設置するほどではなかったも...
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#2 存廃に揺れる最果ての駅 抜海駅(稚内市・宗谷線)

2021年廃止予定であったものの、反対運動によりなんとか存続、そして2022年も23年も廃止が議論されている抜海(ばっかい)駅。この駅の1日の乗車人員は2人程度で、廃止もやむを得ない数字ですが、それに反して知名度は高い駅です。 この駅は、稚...
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#1 豪雪地帯の由緒正しい駅 紋穂内駅(美深町・宗谷線)

最も北海道らしい無人駅といえば、個人的にはここでしょうか。 駅舎はかつての貨車を再利用した簡素なもの。最近では数を減らしていますが、北海道のローカル駅にはこのタイプのものが多く、ここもその類です。 そしてかつては立派な木造駅舎が立っていて、...