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春の胆振散歩(6)もう一つのカレーラーメン

旅行記

泉源公園

楽しかったクマ牧場に別れを告げ、ロープウェイで温泉街へ戻ります。

そして温泉街でぜひ見ておきたいのがここ、泉源公園です。

公園に入ると、色とりどりの「鬼の金棒」に囲まれます。

この鬼の金棒、「湯鬼神の九金棒」と呼ばれており、9本あります。9本というのは、九星気学の9つの星を、登別の9種類の泉質に準えたものです。それぞれの金棒に、それぞれの星に対応したご利益があると言われています。

それぞれの金棒は、それぞれの方位に対応した位置に置かれています。確かに一白水星は北に、二黒土星は西南に、ちゃんと配置されています。

あれ、九星気学に基づいて金棒は9本あるはずなのに、方位は八方位しかありません。そして公園内の金棒の数を数えてみても、、、やっぱり8本。五黄土星の金棒が見当たりません。実は五黄土星の金棒、上の絵を見ていただくとわかると思いますが、広場の中央付近に埋まっているようです。それにしても、この看板でも「五黄土星の金棒は広場中央に埋まっている」とは書かれていません。「広場中央うの方位盤下にあるのでは、と言われております」という言い回しとなっています。なんだかとっても気になってしまいますね。

そして泉源公園のもう一つの魅力が間欠泉。3時間ごとにお湯が吹き出す姿を見ることができます。

日帰り入浴

登別まで来て、温泉に入らずに帰るわけにはいきません。

今回選んだのはこちら。「さぎり湯」です。登別温泉街では数少ない銭湯になります。値段も手頃で、地元客からも愛されている場所になります。そして「さぎり湯」最大の特徴は硫黄泉と明礬泉の2種類の泉質のお湯に入れるというところになります。先述の通り、登別は9種類の温泉が湧く地。1つの浴場で複数の泉質を味わえるというのは、登別ならではの体験でしょう。もちろん源泉掛け流しです。

さらに言いますと、硫黄泉は登別温泉の他の施設でも入れますが、明礬泉はここ、「さぎり湯」でしか入ることのできない泉質です。「目の湯」という別名があるとおり、結膜炎などに効果のある泉質とのことです。思う存分に満喫していきましょう。

そもそも「硫黄泉」はよく聞くけど「明礬泉」なんて聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。読み方すらわからないよ!って??「みょうばんせん」です。一般的には皮膚病に効くと言われている泉質です。

浴場はかなり混んでいました。お客さんの様子を見ると、やはり地元の方が多いようでした。

苫小牧へ

温泉街に何かありますが、グッとこらえてスルーです。再びバスに乗り込み、登別駅へ戻ります。

温泉の玄関口らしい、レトロな雰囲気の登別駅。ここから特急「北斗」に乗って苫小牧へ向かいます。特急列車は非常に混んでおり、満席状態。運よく窓側が取れたものの、白老ですぐ隣の席も埋まりました。

さて、今夜の宿をとってある苫小牧に到着ですが、旅はここで終わりではありません。この旅の主要テーマが、あと一つ残っているのです。

そんなわけで、苫小牧駅からバスに乗り込み40分ほど揺られます。

苫小牧のカレーラーメン

下車したのは、「白鳥湖」というバス停。道路だけはやたら立派で交通量は多いものの、人家も見えない場所。実はここに苫小牧のカレーラーメンを代表するお店があるのです。

それがこちら、「味の大王 総本店」です。カレーラーメンが有名なのは室蘭ですが、実はカレーラーメンの発祥の地はここ苫小牧。室蘭のカレーラーメンと苫小牧のカレーラーメンはどちらも評価が高いものの、全く異なる味わいであることも特筆すべき点です。旅行記の冒頭にも少し書きましたが、今回の旅で室蘭と苫小牧、カレーラーメンをしっかり食べ比べてみようと思っていたのです。

苫小牧のカレーラーメンのお店も室蘭のカレーラーメンのお店も「味の大王」という名前。同じ系列の店に見えますが、苫小牧の「味の大王」と室蘭の「味の大王」は別の系列の店です。ほら、ロゴマークも違うでしょ。

苫小牧の「味の大王」のカレーラーメンは、別にここまで来なくても、登別温泉でも食べることはできました。でも、やっぱり総本店でいただきたい。ここは公共交通機関で訪れるにはちょっと面倒な場所ではありますが、そこにはこだわりたかったのです。

室蘭のカレーラーメンより、カレールー感のある、とろみのあるスープです。室蘭の方はややスパイシーでしたが、こちらはかなり甘さを感じます。「カレーうどんのラーメン版」と言った味で、大抵の人が「カレーラーメン」と言われた時に想像するものに近いのではないでしょうか。室蘭のようにカレーが「ラーメンのスープ用」にアレンジされた感じがなくて、まさに「元祖カレーラーメン」を感じさせます。

帰りのバスの時間まで1時間ほどあるので、店も空いていたのをいいことに、ゆっくりいただきました。もちろん美味しかったです。

苫小牧のホテルへ

店を出て、薄暗くなってきた「白鳥湖」バス停でバスを待ちます。

夕暮れ時のバス待ち。旅のワンシーンとして素晴らしいではないですか。なんか涙出ません???出ないか笑

大きな音に空を見上げれば、新千歳空港に着陸しようとする飛行機が飛んでいきました。

少しばかり遅れて、ようやくやってきた迎えのバス。夕闇迫る中、バスの光にちょっとした安心感を覚えますね。

苫小牧駅に着いた頃にはもう真っ暗。宿へ向かいます。

そして、明日の朝は新千歳空港9時の飛行機で北海道を離れ、家に帰ります。というわけで、この先はただ帰宅するだけなので、「春の胆振散歩」旅行記はこれにて終了です。最後までご覧いただきありがとうございました。

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