[3日目]
朝の旭川駅

大体、北海道旅行では何の目的地も決めずに行き当たりばったり、ということが多く、特に一人旅の場合は毎回なのですが、今日は行き先の初手をすでに決めています。上川町にある「大雪森のガーデン」です。昨日上野ファームに行って、上野ファームのおばちゃんと会話を交わした際に今ちょうどメコノプシスの咲いている時季だよ、とのことで。
私もこれまでメコノプシスという花を知らなかったのですが、どうやら幻の花のようで、なかなか見ることのできないものであるそうです。そんなことを言われてしまったらもう見に行くしかないではありませんか。
と、旭川駅に行って切符を買ってうろうろしていると、突然に背後から話しかけられました。1日目に富良野線の車内であったニューヨークのおじさんです。1日の間で、午前に会った人と偶然再会する、ということは何度かありましたが、日にちを跨いでの再会はこれが初めてです。おじちゃんもよく私を覚えてくれていました。
どこ行くんだい、との問いに「大雪森のガーデン」であることを伝えると、一緒についてくるとのこと。おじちゃんも今夜層雲峡に宿をとっているようで、確かに方角的には全然近いですからね。
上川駅まで特急「オホーツク」に乗りますが、やっぱり会話内容はかなりディープ。就職のこととか、将来の不安とか、そんなことを訊いてきます。お前はこんな仕事がいいんじゃない?、とかいうような話も。こちらも色々話をきいてみると若い頃は業界内でかなり有名な方であったようで、会話内に驚くようなビッグネームが登場したりもします。まあ、流石に詳細は伏せますがね。
大雪森のガーデン散策
と、話に夢中になっているうちにあっという間に上川駅に到着。ここから無料のシャトルバスで「大雪森のガーデン」へ向かいます。


シャトルバスは山の上の方へ上がっていき、大自然の美しい景色の中を走っていきます。

着きました。「大雪森のガーデン」です。私がおじさんに俺は北海道旅行のプロフェッショナルだ、みたいな見栄をはってしまったせいで、おじさんは「もうただあなたについていきます」状態になってしまいました。いやまあそんなこともあるよねえ。だって別に嘘ではないでしょ?少しは北海道知ってるんだから。

入園して、真っ先に向かいたいのが、そう、あのメコノプシスです。さあどこにあるのかな。

いたいた。期待感が高まります。

咲いていました。透き通るような青さを持つ美しい花です。もうシーズンは終わりかけ、といった雰囲気で、咲いているのはわずか4〜5輪ほどで、そのうち1〜2輪はもう萎みかけててちょっと写真を撮るには、、、といった状態でしたが、何とかその姿を拝むことができました。これが噂の幻の花か。なかなかに不思議な魅力を放ちますね。
暑さに弱く、とてもデリケートで、栽培が非常に難しい花のようです。自然界ではヒマラヤの高地でしか確認できず、「ヒマラヤの青いケシ」とも呼ばれます。少しでも暑くなると枯れる、花びら、茎なども非常に弱く、ちょっとした衝撃で折れてしまう。そんな花であるそうです。素人が栽培しようとしてもほぼ間違いなく、花すら咲かないそうです。ニューヨークのおじちゃんにはあんまり魅力が伝わらなかったようですが。まあ、ただの萎れかけの花に見えるよね、そりゃ。


ゆったり森林浴を楽しみます。

いや、こういうようなトランポリンとかはですね、年齢制限とかなければ私は必ずやりたくなるタイプではありますが、それは友達と一緒の時の話。まさか自分の倍くらいの年齢のおじちゃんと一緒にぴょんぴょん跳ねることになるとは想像すらしていませんでした。何しているんでしょうか。まあ日本人のおじちゃんだったらやってくれないよなあ。

これは球が転がって木琴のように音が鳴るやつ。

ここで日本人のおばちゃんとも合流。謎の三人組が結成されます。

おじちゃんが貸してくれたワイヤレスイヤホンを片耳に歩きます。この雰囲気にピッタリだろ!とのことで鳥の鳴き声とかがするヒーリングサウンドです。別に今自然のヒーリングサウンドの中なんですが、こういうのは別にいらないよ!と門前払いせず、受け取って思いっきり楽しむのが旅先でのセオリーです。日頃の暮らしは自分のこだわりを持っていても、旅先では思いっきり誰かのおすすめに乗っかってみる、身を任せてみるのも一興ですよ。

歩いた後はカフェでのんびり。

アイスもジュースも、そして庭園の入場料も全部ニューヨークおじちゃんが奢ってくれました。ありがとう。帰りにお土産まで買ってもらっちゃった。えへへ。

さて、上川駅まで帰ります。
上川ラーメン
さて、上川でラーメンを食べます。そう、このサイトでは何度も登場している「ラーメン日本一の町 上川町」のラーメンです。「あさひ食堂」がとっても好きなのですが、今回はスキージャンプの高梨沙羅選手が通っていたラーメン屋として知られる「きよし食堂」へ。私もこのときが初めての「きよし食堂」だったので、とっても楽しみです。



こってりした豚骨スープが美味しい一杯でした。これもおじちゃんの奢り。すんませんねえ。思いっきっりヒモです。
おじちゃんはラーメンを食べる前、森のガーデンで私がソフトクリームを食べていた時に、カレーを食べていたのでラーメン行けるかな?と思っていましたが余裕で平らげていました。でもさ、もともと一緒に上川ラーメン食べようって話してたのになんでさっきカレー食べたのさ、と問いただしたら、カフェにお客さんが全然いなかったから、お金落としてあげようと思って、との回答。皆さん、こんな考え方できます?私にはできないな、と言ったらお前は若いからな、はっはっは!みたいな感じで、そうだった、私まだ若いんです。ごめんね!
(つづく)


