函館市電の終点、谷地頭(やちがしら)駅から歩いて15分ほどのところにあるのが立待岬(たちまちみさき)です。観光名所に溢れている函館の中では、割とニッチな名所に分類されるのではないかと思いますが、例年6月ごろにはハマナスの花が咲き誇り、名物となっています。
立待岬への行き方については、ハマナスの花が咲く夏にはそんなに注意点はありません。車で直接立待岬へも行けますし、市電の谷地頭駅から歩いても全然OKです。函館は市電が非常に便利なので、函館観光をする際は基本的には車はいらないと私は思っています。函館市電の1日乗車券を買って、それで色々な場所を巡るのが最も賢いと思いますね。そして、時々バスが便利な区間があるので、そういう時は別途お金を払ってバスに乗っちゃうのがいいです。「市電+バス」の1日券もありますが、そっちは市電単独に比べて値段が大幅に上がるため、コスパの面では上記のような使い方が最強だと思っています。いや、ちょっと前までは函館市電の1日券って600円だったので本当に最強だったんですよね。(最近800円に値上がりしました(2026年6月現在))。
この記事では、夏の立待岬観光について紹介します。冬については、「冬の立待岬」を以下の記事で紹介しているため、冬に行かれる際は以下の記事を参考にされてください。

立待岬までの道

立待岬へ向かう道。夏は車でも行けますし歩いても行けます。


立待岬に行く途中の見どころといえば、この石川啄木一族のお墓です。石川啄木と函館の関係については、「函館市文学館」に非常に素晴らしい展示があるので、ぜひそちらで学ばれるといいでしょう。石川啄木は函館をたいそう気に入っていたんですよね。
立待岬の景色

立待岬の名物であるこの断崖絶壁は、実は人工的なものです。人間の手でここを削ったのです。なぜ削ったのかといえば、あの超有名観光地である五稜郭を建設するためです。ここで削った土砂を、五稜郭の築城に使ったんですよね。いやあ、函館って面白いなあ。


左に見える陸地が亀田半島、そして右に見える陸地が本州・青森県の下北半島です。

この角度だと見やすいですね。正面、海の向こうに見えるのが下北半島、

左を向くと見えるのが函館の街や亀田半島の部分です。
さらに最初の写真に戻りますが、

この角度で海の向こうに見える陸地が青森県の津軽半島です。
こんなふうに本当に見晴らしがいい立待岬ですが、これが立待岬を知る上で重要なポイントです。下北半島も津軽半島も見える、ということは津軽海峡が一望できる場所なのです。そんな理由から、かつてはここ立待岬に台場が設置され、異国船を見張る場所として使われていました。この見晴らしの良さに、「確かによく監視できそうだ」と納得ですね。
立待岬にハマナスの咲く頃
6月ごろになると、そんな立待岬にハマナスが咲きます。見頃は6月〜7月ごろですかね。ハマナスは一気に花を咲かせるのではなく、順番に花を咲かせるので、ポツポツと咲いていくのが基本です。ラベンダーのように一面ラベンダーの花!!!!みたいなことはありません。
また、ハマナスは一日花(いちにちばな)で、朝咲いて夕方には枯れてしまうと言われています。だからこそ一斉に咲かずに順番に咲くというわけです。そんな儚さもを持つ花ですが、海岸に咲く鮮やかなピンクの花は大変印象的で、非常に美しいです。
立待岬にハマナスを見にいく場合、おすすめの時間帯は午前中です。やっぱりハマナスは朝咲いて夕方散るので、時間帯が早い方が「咲きたて」の美しい花を拝めます。
余談ですが、(都道府県としての)北海道がオフィシャルで指定している「北海道の花」は「ラベンダー」でも「ライラック」でも「すずらん」でもありません。「ハマナス」なんですよね。「知床旅情」という歌の歌詞に「知床の岬にハマナスの咲く頃」なんて歌詞もありますが、それだけハマナスは北海道の象徴なのです。
ちなみに「函館市の花」はハマナスではなくてツツジだったりします。まあ、街を歩けばたくさんツツジがありますから納得ですね。話が脱線しました。立待岬のハマナスに移りましょう。









海岸に咲くピンクのハマナスは本当に綺麗です。
見頃は6月〜7月とは言っていますが、このページに掲載したハマナスの写真は5月末に撮影したものだったりします。まあこの辺りは年によるのですが、5月下旬くらいでもポツポツ咲き始めている印象はありますね。
立待岬観光の所要時間は?
谷地頭駅から立待岬まで徒歩15分〜20分ですから、市電谷地頭駅から歩く場合、往復の徒歩に要する時間は40分を見込んでおくといいでしょう。
立待岬自体の観光時間は、ハマナスがない時季なら15分ほどで十分でしょうし、ハマナスがある季節でじっくり園内を散策すると30分ほどでしょう。
個人的には、せっかく谷地頭にきたのなら立待岬だけ見て帰らず、函館八幡宮はマストで、余裕があれば谷地頭温泉の日帰り入浴にも行くことをお勧めします。さらに時間があったり、桜や紅葉の季節の場合は函館公園にも行くべきです。函館公園の中にある「市立函館博物館」も結構展示が面白くてお勧めですよ。全部市電の谷地頭駅から歩けます。
谷地頭エリアは函館の中ではニッチですが、実は開拓すればするほど面白いエリアだと個人的には思います。ぜひ立待岬だけ見て帰らずに、函館八幡宮、谷地頭温泉、函館公園等回るといいですよ。谷地頭エリアで半日潰せちゃうわけで、他の函館山とか函館朝市とか、五稜郭、赤レンガ倉庫、八幡坂などの超有名観光地を制覇した中上級者には、割とお勧めできるスポットです。これらの超有名観光地にまだ行っていない、という初心者にお勧めする場所ではないかもしれませんがね。

