200万都市の札幌から程近いところにある「滝野すずらん公園」には、「アシリベツの滝」という有名な滝があります。しかし「アシリベツの滝」はよく知られているものの、そのすぐ南に「恵庭渓谷」という渓谷があり、非常に魅力的でお手軽な3つの滝があることは、そこまで知られていません。
恵庭渓谷までは、JR札幌駅から車を走らせることわずか40分ほど。本当に都心の近くにあるのです。
この3つの滝があるのは全て「ラルマナイ川」という川沿いです。道道117号線の途中に続け様にあるので、ぜひ3つセットで訪れたい滝です。どれも本当に手軽に行けてしまうので、ぜひ3つセットで行かないともったいないです。
白扇の滝
まずは「白扇(はくせん)の滝」から。道道117号の途中にある「白扇の滝駐車場」に車を停めれば、2〜3分遊歩道を歩くだけですぐに滝を見ることができます。恵庭渓谷の3つの滝の中では代表的な存在で、休憩所やトイレも併設されています。


真っ白になった水が吸い寄せられるように流れる姿は、その名の通り白い扇をパッと広げたような姿です。大量の水が滝壺に向かってキュッと絞り込まれる様子は大迫力です。


落ち口も大迫力です。

今度は少し引いた目線で。滝壺は澄んだエメラルドグリーンで、非常に美しいですね。落差15m、幅18mと、実際には決してそこまで大きい滝ではないものの、あまりの迫力にもっと巨大な滝のような錯覚を覚えます。断崖絶壁の下の綺麗な滝壺にも神秘を感じます。

ラルマナイの滝
続いて、川の名前を冠した「ラルマナイの滝」。「ラルマナイの滝駐車公園」という名前の駐車場があり、駐車場から滝は目と鼻の先で、歩いて30秒ほどで着いてしまいます。滝のすぐ下に橋がかかっており、その橋から滝を見ることができます。

先ほどの白扇の滝とは違い、こちらは川幅が広く穏やかな流れです。木の隙間から差し込む太陽光が気持ちいいです。

橋から滝の下流を見下ろします。川は相変わらず澄んだ綺麗な色をしていますね。

少し引いた位置から、橋と滝を見渡します。実は全貌はかなり大きな滝なんですよね。あそこの橋から見えるのは、滝のほんの一部分だったということになります。
三段の滝
最後は「三段の滝」。この三段の滝は、他の2つの滝と違い駐車場がありません。ラルマナイの滝の近くにあるので、車をラルマナイの滝の駐車場に停めて、川の下流の方向に歩いていきましょう。ラルマナイの滝から三段の滝まではおよそ400メートル、歩いて5分ほどでしょう。道道117号の歩道を、川沿いに下流の方向へ歩いて行くだけですので、迷う心配はほとんどないでしょう。ただ普通に道道沿いに歩いていけばOKです。道道を歩いて行くとやがて「三段の滝橋」というのを渡るのですが、その橋から三段の滝が見えます。

こちらが三段の滝。三段あるのですが、なかなか全貌が捉えにくい滝です。でもこんなところも、面白さだったりするのです。

恵庭渓谷は桜や紅葉の名所!
さて、個性豊かな3つの滝が揃う恵庭渓谷ですが、それと同時に恵庭渓谷は桜や紅葉の名所でもあります。特に紅葉の中を流れる白扇の滝は有名です。桜の時季、紅葉の時季に合いそうであれば、さらに美しい景色を楽しめることでしょう。