北海道はラベンダーが有名です。決して大きな花ではなく、華やかでもないのに、北海道らしい美しさを感じさせる不思議な魅力を持つ花ですよね。
実は北海道内でもラベンダーを見られる場所というのはたくさんあるのですが、最も有名なのが北海道の中央部に位置する富良野です。1年に1回、わずかな期間しか咲かないラベンダーですが、咲き誇る様子は富良野の象徴となっています。
富良野のラベンダーと言っても、いろいろなスポットがあるわけですが、中でも一番有名なのが「ファーム富田」のラベンダー畑です。富良野でラベンダーを見るなら、まずはここに行かないとお話にならない、というくらい代表的なスポットです。
ファーム富田はラベンダーだけじゃない!
「ファーム富田」というと、ラベンダーのみが一面に広がっている様子をイメージする人も多いかもしれません。しかし、まず認識として持っていただきたいのは、ファーム富田はすっごく広いです。もちろんラベンダーの畑もありますが、そのほかにもいろいろな畑があり、そこにいろいろな花が咲きます。そのため、ラベンダーのシーズンでなくとも一定程度楽しめる場所だったりします。そしてラベンダーがない時季は、花が咲いていても客がまばらなことが多いです。

とは言っても、やっぱりラベンダーの季節のファーム富田は見事です。日程を合わせられるなら、ラベンダーの季節に行くべきです。混んでいたとしてもです。見頃は年によって変動しますが、一般に7月上旬〜中旬ごろです。
ラベンダーのシーズン以外は、花が咲いている場所と咲いていない場所ではっきり分かれており、どの畑に何が咲いているのか、ということがコロコロ変わります。しかしラベンダーのシーズンだとほぼどのエリアにも花が咲くんですよね。というわけで、以下ではラベンダーのシーズンであることを前提に見どころを紹介していきます。
ファーム富田の見どころ!
それでは早速ファーム富田の主な見どころを紹介していきます。本当にたくさんの畑があるファーム富田ですが、個人的にここは必ず見るべき!という場所を抜粋して紹介します。時間があれば園内マップを見ながら全ての畑を散策されるといいですし、なければ以下を抜粋して見るといいと思います。
倖の畑
まずはファーム富田に入ってすぐ、正面のラベンダー畑です。正面すぐなので、見落とすことはないでしょう。ファーム富田を象徴するラベンダー畑です。


誰もが写真を撮る倖の畑。ファーム富田といえばここ!という感じですね。ラベンダーの香りが漂います。ラベンダーという点では倖の畑がメインですが、倖の畑の隣には「花人の畑」や「春の彩りの畑」「秋の彩りの畑」があり、一緒に見ていくといいでしょう。
しかし、これら畑が素晴らしいために、ここだけ見て帰ってしまう人も一定数いるのです。それはとってももったいないです。私的には、ファーム富田の真骨頂は、もっと奥にあると思っています。以下で紹介しますね。
彩りの畑
ファーム富田の奥、山を登ったところにあるのが「彩りの畑」です。かなり奥地にあるので、知識がないと見ずに帰ってしまいそうな場所ですが、必ず行ってほしいおすすめスポットです。



わかりにくい場所にあるため観光客はまばらです。緩やかな曲線を描いた丘の上に、ラベンダーをはじめとする色とりどりの花が咲いている様子は非常に美しいです。美瑛の「四季彩の丘」に似た雰囲気もありますが、あちらとは違い木々が近くにあり存在感を示していて、山の中にいるような静かな雰囲気です。
森のラベンダー畑
これもファーム富田の奥地。「森の」というだけあって、木々に囲まれた空間です。決して大きくはなく、山の中のひっそりとした雰囲気です。

見てわかりませんか。左右ラベンダーの色が違いますよね。左の畑の濃い紫のラベンダーが「濃紫早咲」という品種で、右の薄い紫のラベンダーが「おかむらさき」です。この2つは北海道のラベンダーの2大巨頭のような品種で、他のラベンダーの品種を知らなくても、この2つだけは覚えておいて損はありません。




トラディショナルラベンダー畑
ここも必見。「トラディショナル」の名前の通り、ファーム富田で最も古いラベンダー畑、ファーム富田の原点です。今では富良野=ラベンダーのイメージがすっかり定着していますが、そのきっかけは当時の日本国有鉄道(今のJR)のカレンダーにこの畑の風景が採用されたことと言われており、そこから富良野=ラベンダーのイメージが広まったとのことです。この「トラディショナルラベンダー畑」がなかったら、「ラベンダーの街富良野」にはなっていなかったかもしれません。
斜面の上からはラベンダーの向こうに富良野の街や十勝岳を望め、個人的にはかなり好きかな。


ラベンダーソフト

いきなりソフトクリームかい!とお思いでしょうが、北海道各地でご当地ソフトを食べている私からしてもラベンダーソフトはかなりおすすめ。なんでって、ファーム富田のショップ等を見ればわかるでしょうが、ラベンダーというのはアロマ・香水や化粧品などに使われ、昔から「香り」が高い商品価値として使われてきた花なのです。ラベンダー畑を歩くだけでも確かにラベンダーのいい香りはしますが、その香りを何よりも味わえるのがこの「ラベンダーソフト」。他にはない味なので、とってもおすすめです。
その他
以上で紹介したのは特におすすめのスポットで、他にも見どころはたくさんあります。ぜひ時間の許す限り散策してみてください。



ファーム富田だけを見て帰らないで!!!!!
さて、ここまでファーム富田の中の見どころを紹介してきました。しかしここで「ファーム富田だけを見るのは勿体無い!!!!」という話をします。ファーム富田から徒歩圏内に、本当に面白いところがたくさんあるんですよ。
とみたメロンハウス
まずは「とみたメロンハウス」。ファーム富田の隣です。5月から10月くらいのシーズンに、富良野メロンを存分に堪能できます。ラベンダーシーズンは、メロンシーズンの真っ只中。ラベンダーを見にきたら、一緒に富良野メロンを食べていきましょう。メロンのスイーツもあります。


なかふらの北星山ラベンダー園
ここは個人的にお気に入りの場所。富良野のラベンダー畑の中で一番好きかもしれません。冬はスキー場の北星山ですが、夏はラベンダー畑に変身します。

リフトで山頂に上がり、そこから見下ろすラベンダーと富良野の街並みは格別です。





富良野では珍しい「白いラベンダー」も見逃さないようにしたいですね。

ラベンダーイースト
ここはすみません。ファーム富田からはちょっと離れており、徒歩圏内とは言えないでしょう。しかし、ここ「ラベンダーイースト」も実はファーム富田の一部であり、なかなか面白い場所なので、軽く紹介しますね。

ここの特徴は、平らなことです。(メインのところの)ファーム富田も、北星山も何かと斜面が多かったですが、ここは平らです。最も「畑らしい」ラベンダー畑かもしれません。

地味な場所ですが、個人的には結構好きなんですよね。平らな土地に、遠くの山々という構図が、本当に富良野らしい盆地の風景に思います。


観光を意識していない「作物としての」ラベンダーという雰囲気が漂っています。このような雰囲気は、観光地であるファーム富田や北星山にはない、素朴な美しさがありますね。
最後に:観光の所要時間は?
ファーム富田だけを観光する場合、およそ1時間半〜2時間です。ファーム富田は何より広いですし、奥の方に真骨頂があるので、余裕があれば2時間確保して観光するといいでしょう。一方、本当に見どころだけを抜粋してサクッと観光すれば1時間でしょうか。1時間だと時間的にはタイトで、テキパキ動かないといけませんが、それでもこの記事で紹介したような「奥地」にも問題なく行くことができます。
花畑の他にも、ラベンダーの香水を作る装置の展示やお土産物屋も充実しているので、退屈することはほとんどありません。入場無料なのが信じられないくらいです。レストラン等もあるので、食事をする場合は+1時間で3時間ほどでしょうが、何しろファーム富田のレストランはいつも非常に混雑する傾向があるため、要注意です。
ファーム富田のほかに、隣にあるとみたメロンハウスに行く場合は+15分程度、北星山ラベンダー畑に行く場合は標準的には+30分程度でしょうが、私は北星山では1時間くらい時間をとって斜面を歩いたり、写真を撮ったりするのが好きですね。北星山の山頂からラベンダーと富良野の街並みを見下ろす景色は本当に美しく、構図やポーズによってはかなり映えますよ。私は富良野を代表する景色のように捉えています。
ラベンダーイーストに行く場合はさらに+15分ですかね。全て移動時間は含んでいないので、以上の時間にさらに移動時間を足してください。どれも近くにあるので、レンタカーや自家用車で回る場合はそんなに移動時間を気にしなくていいでしょうが、徒歩の場合はファーム富田・とみたメロンハウスから北星山ラベンダー畑までは15分(1km)です。散歩としてはちょうどいい距離でしょうか。ファーム富田からラベンダーイーストまでは、歩いて1時間(4km)です。歩く際は飲み物をあらかじめ買っておきましょう。

