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真冬の北海道横断の旅(10)日本海を見て帰路へ

旅行記

この記事は、真冬の北海道横断の旅(9)の続きです。

大混雑の小樽駅

ロイズタウン駅から札幌駅へ、そして快速「エアポート」小樽行きに乗り換え、小樽駅にやってきました。しかしどうも様子が変です。

めちゃくちゃ混んでいるんですよね。今までももちろん何回か小樽に来ていますが、過去イチ混んでいます。

小樽駅の駅舎は国の登録有形文化財に指定されている名駅舎です。東京にある上野駅に似せて、昭和9年に建てられたものです。ここから小樽運河の方向に歩いて行きます。

あら、道端にはかわいいうさぎちゃんが。

うーん、こちらは小鳥でしょうか。

あ、これは普通のケンタッキーのおじさんですね。しかしその隣には・・・

いましたいました。KFCの文字までしっかり書かれています。

全くノーチェックだったのですが、小樽で毎年行われる冬のイベント「小樽雪あかりの路」の開催中だったのです。だからめちゃくちゃ混雑していたんですね。「小樽雪あかりの路」は、その名の通り雪あかりを楽しむイベントなので、夜に行われるものです。夜になると、先ほどの雪像の横にある氷でできたランタンに明かりが灯され、幻想的な風景となるのです。だったら昼は混雑しなくてもいいような気がしますが、ただ祭りの開催期間中というだけでこんなにも混むものなんですね。夜はどんな混雑になっていることやら。

小樽運河と日本海

ついに小樽運河までやってきました。かつて港町として栄えた小樽の名残を色濃く残す小樽のシンボルです。今では北海道を代表する観光地ですが、この文化財を壊すことが真剣に検討されていた時期があります。1960年台後半、モータリゼーションの進展から広い道路が必要になり、小樽運河を埋め立てて道路にするという計画が進行していました。もちろんその計画には倉庫の解体も含まれており、小樽運河の景観を完全に壊そうとするものでした。そこで立ち上がったのが小樽市民。1973年に「小樽運河を守る会」を発足し、小樽運河を埋め立てることに反対し、小樽運河を貴重な文化財として保存しようという運動が行われたのです。

そんな経緯で保存された小樽運河、今では世界から人が訪れる観光地に化けました。そういえば訪問時の2023年は、小樽運河の完成(1923年)からちょうど100年目の節目の年。次の100年も、きっと多くの旅人を惹きつけてくれることでしょう。

運河の近くが「小樽雪あかりの路」のメイン会場。こんなキャンドルがたくさん見られます。

そして運河の他に、見ておきたいものがあるのです。それが「日本海」。今回の旅のテーマは「北海道横断」でした。オホーツク海から、日本海への横断だ、とはっきり言うために、ここでしっかり日本海を見ておきたいのです。

海を見るため、初めに向かったのは色内埠頭公園。しかしここは除雪されておらず、大量の雪で埋まっており入ることはできませんでした。というわけで、公園の近くの海を眺められる埠頭で写真を撮ることにしました。

これが日本海です。流氷が見えたり見えなかったりしたオホーツク海からはるばるやってくると、その海の雰囲気の違いを感じます。こっちは結氷とは無縁、といった感じですね。

「この先海」の看板。

振り返れば、山がちな小樽の地形と運河。何気ない風景も美しいです。

お土産などが売られている小樽運河プラザにも行ってみます。でも時間がないので実質、「見ました」という既成事実を作りに行っただけですね。

もう電車の発車まで時間がないのですが、アーケード商店街にも無理やり立ち寄ります。次の電車に乗り遅れると冗談抜きで飛行機に乗り遅れるので、実際かなり危ない橋を渡っているのです。だって次の電車に乗ったとしても新千歳空港に着くのは飛行機出発の40分前。ここまで余裕のない旅をするのも珍しいです。

私だって普段は空港には飛行機出発の1時間前に着くように動きますし、それも冬季はJRの運休や遅れが頻発するので、新千歳空港の場合3〜4時間前に空港に着くことも割と普通です。今回のような、JRが遅れたら1発アウトの余裕のない行動は、避けるのが望ましいことは言うまでもありません。

さあ、新千歳空港へ向かう快速「エアポート」に乗り込みます。何とか間に合いました。あとは電車が定刻で走ってくれればOKです。

列車は日本海、石狩湾スレスレを走ります。なかなかいい車窓ですよ。

新千歳空港から東京へ

電車は遅れることなく新千歳空港駅に到着。お土産をささっと購入して、保安検査場を通ります。

搭乗するのは16時ちょうど発のJAL516便、東京(羽田)行きです。ボーイング777(トリプルセブン)の国際線用機材です。もともと国際線で飛んでいましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で国際線の需要が激減、それに伴い国内線として運航されるようになった機材です。

窓際は満席で取れませんでした。羽田〜札幌はやはりいつも混んでいますね。

今日お昼食べてないんですよ。ずっと時間に追われていましたから。ここで遅すぎる昼食。最後まで北海道気分を味わえるものにしました。

結構美味しいですよ。

JALのオリジナルドリンク、スカイタイム。厚着で来ているから機内では暑いんですよね。コンソメスープもほんと美味しいんですけれど。

羽田空港に到着です。到着ゲートは17番。偶然にも、行きに出発したゲートと同じゲートへの到着でした。

せっかくなので、旅の名残を惜しむべく展望デッキに上がってみます。たくさん飛行機が出発・到着する様子を眺めるのは、なかなか楽しいものです。北海道仕様の服装ですから、防寒対策も万全ですしね、、と思ったのですが、意外と寒かったです。なんでだろう。

「真冬の北海道横断の旅」の旅行記は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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