中島みゆきと松山千春は似てる?実はこんなにも違った!!

北海道出身のフォークシンガーに中島みゆきと松山千春がいます。どちらも同じような世代で、全国区の高い人気を誇り、それでいて北海道出身ということで、何かと比べられがちな両者ですが、実はこの2人、生い立ちや考え方などに大きな違いがあるのです。

え、お前それ語る世代じゃなくねって??うるさい!まあ確かに2人の全盛期は知らない世代ですけど、歌は時間が経とうと色褪せませんから。

目次

2人の生まれ育った環境は真逆?!

まずは2人の生い立ちについてです。中島みゆきは比較的裕福な家庭で育ったのに対し、松山千春の家庭は貧乏だったことが、本人の口から語られています。

同じ北海道出身と言っても、生まれた場所も、育ち方もだいぶ違います。中島みゆきは札幌市出身であるものの、5歳で札幌を離れ、岩内、11歳で帯広に移っています。帯広に移った後も、母親の療養のため4ヶ月のみ山形市の中学校に通っていたりもします。かなり移動に移動を重ねている子ども時代と言えるでしょう。

さらに中島みゆきは、帯広の高校卒業後、再び札幌に戻り、藤女子大学に進学しています。当時の女性で大学まで行くというのは、かなりの高学歴だったのではないでしょうか。

一方で松山千春は、道東にある足寄町出身。お世辞にも都会・・・とは言えない場所です。そして小学校・中学校・高校とずっと足寄で育っており、デビューまで足寄を出ていません。また家計への配慮から、大学にも進学していません。

2人のタイプも真逆?!

タイプについては、感じ方に個人差がありと思いますが、簡単にまとめれば中島みゆきは文化系、松山千春は体育会系だという見方が割と妥当なのではないでしょうか。先述したように、中島みゆきは大学まで進学して知性を磨いていました。歌の節々の言葉遣いにも、その知性が滲み出ていますよね。一方の松山千春は高校時代、バスケットボールに熱中していたようです。でもそれでいて、松山千春も学業成績はトップクラスだったと言いますから、多方面において才能があったのでしょう。

2人の曲の作り方も真逆?!

これも面白いところです。中島みゆきは、1曲作るのにものすごい時間をかけるようです。40年前くらいに書き始めた曲をリリースする、といったことすらあります。本人も、歌を書くことにものすごく時間がかかる、と言うことを語られているようです。何年もかけて作られた曲、と言うのも結構あるのです。

また歌を1曲つくるのに、その背景知識等をすごく勉強するらしいですね。ドラマの主題歌を作る際も、ドラマについてしっかり学んで、背景知識をしっかりさせた上で歌を作っていると言われています。

一方の松山千春ですが、「音楽は生まれてくるもので、作るものじゃない」と言う考えを持っており、いい意味で曲を作ろうとしていないことが大きな特徴です。歌はあくまでも「自然に生まれてくるもの」だと捉えており、変に作り込んだりはしないようですね。

どうでしょう。こんな風に書いていくと2人の違いが浮き彫りになってきますね。

だから楽曲自体も大きく異なる!

そんな2人の考え方の違いが、生み出す楽曲にも色濃く出ています。中島みゆきは転調する曲も多く、またAメロ・Bメロ・サビ・Cメロなど色々なメロディを組み合わせて1つの楽曲に仕上げている、と言うものが多いです。一方の松山千春は、「Aメロ→Aメロ→サビ」という流れが基本形で、BメロやCメロを積極的に使いたがってはいない印象です。分かりやすく言うと、中島みゆきには作り込まれた曲が多く、松山千春にはシンプルな曲が多いと言えるでしょう。だからカラオケで歌いやすいのは千春かな。

歌詞も大きく異なります。中島みゆきの場合、情景、状況を細かく描写するものが多いです。使われる言葉も多彩で、その言葉遣いはまるで詩人のようです。一方で松山千春の歌詞は極めてシンプル。抽象的な言葉が多く、いろいろなシチュエーションに当てはまる歌詞が多いです。中島みゆきが比喩表現や間接的な表現を多用するのに対し、松山千春の歌詞はそのような表現を積極的に使おうとはしていない印象で、大体の曲が「愛」「恋」「夢」「君」で構成されているんじゃないか、と思ってしまうほどストレートです。

編曲も結構異なる!

中島みゆきの歌を編曲している人、と言ったら瀬尾一三でしょう。もはや中島みゆきの曲の世界観を演出しているのはこの人と言っても過言ではないかもしれません。何か曲を聞いたときに「みゆきだ!」と思ってしまうのは、瀬尾一三の編曲によるものかもしれません。瀬尾さんの編曲はどこかゴージャスな印象を与えるんですよね。

一方で松山千春の編曲といえばこの人!と言う人がいないのかもしれません。だからか、本当に多様な楽曲が存在します。スローテンポのもの、アップテンポのもの、バラード、まあこれくらいは誰でもあるでしょうが、ロック調のもの、派手なホーンセクションを活かしたスカビート風のものまであります。これ本当に千春の歌なの?と思うようなものも多くありますが、その編曲者の色が出るんですよね。瀬尾一三が編曲したものなんかは、ちょっと中島みゆきらしい世界観が出ていたりします。私もそんなにたくさん知っているわけではありませんが、音楽的な多彩さで言ったら、松山千春はかなり強いのではないかと思います。

お互い違ってどちらもいい!

当たり前ですが、中島みゆきも松山千春も、北海道どころか日本を代表するフォークシンガーであり、素晴らしい楽曲ばかりです。どちらも世界に誇る、北海道の宝でしょう。ぜひ北海道をレンタカーで旅するときは、みゆき&千春セットリストで!

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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