北海道を旅していると、羊肉、鹿肉などは比較的よく出会います。本州ではあまりないかもしれないですが、北海道にくればジンギスカンを食べれば主に羊肉ですし、鹿肉だってジンギスカンにする時もあれば、それ以外でも割と目にするものではあります。
しかしヒグマの肉は、というとなかなか食べたことのある人は少ないのではないでしょうか。この記事では札幌でヒグマの肉を楽しめる珍しいお店を紹介します。居酒屋「tabibitoキッチン」です。

入り口はかなりレトロ。狭い階段を上がった2階にある、隠れ家的なお店です。お店は狭く、人気店なので、予約なしで入ると満席のリスクは大きいでしょう。
オーナー自ら狩猟・加工・調理を手がける超本格ジビエ
この店の最大の特徴はこれでしょう。オーナー自らが加工・調理を手がけるだけでなく、オーナー自らが狩猟免許を持っているため、自ら山に入り、獲物を仕留めることもあるという超本格派です。こういうお店で美味しくないわけがありません。
だからこそ、他の店ではなかなか見ないヒグマの肉などの珍しいジビエ料理を楽しめるだけでなく、そのほかのジビエも全て本格的です。ジビエの真骨頂を味わえること間違いありません。

こちらは、この店に来たからには食べたいヒグマ肉のステーキ。臭みがあるのかな、と思ってしまいますが、さすが名店だけあって処理技術がしっかりしており、臭みは一切感じません。熊肉専用のソースがありますが、それをつけずに直で食べたとしても臭みを感じないほどです。食感はかなりワイルドで、他の肉との圧倒的な違いを感じますが、それがまたクマを食べている実感を持たせてくれます。焼き加減も焼きすぎず、噛むごとにクマの旨みがどんどん感じられて絶妙です。
食感がワイルドというのは硬いというわけでは全くないので安心してください。実際はちゃんと柔らかいです。ただ、熊肉ってなんだかすっごく旨みが強く野生感があり、ワイルドなんですよね。
実は熊肉というのは流通が少ないためあまり知られていないのですが、その味はかなり評価されています。高級和牛と比べても、和牛は脂がすぐに溶けて無くなってしまいますが、熊肉は噛めば噛むほど味が出て、しばしば忘れられない美味しさであるとも評されます。
とはいえ、それはしっかり下処理され、上手に調理された熊肉の話。世の中の全ての熊肉が臭みがなくて、これだけの美味しさを誇るというわけではありません。そしてそもそも熊肉は流通が少ないです。きっとこんなにレベルの高い熊肉を食べられるお店はかなり珍しいのではないでしょうか。

こちらは鹿肉。鹿肉自体は北海道であれば案外いろいろなところで食べられますが、非常に柔らかく、臭みもなく、美味しく調理されています。本格的なジビエは、臭みを感じさせないのです。

鹿肉のソーセージなんかもありました。こちらも普通のソーセージかと見紛うほどに癖がなく、美味しいです。
ジビエに留まらない北海道料理

こちらは「鮭皮のチップス」。ヒグマ・エゾシカなどのジビエのほか、北海道食材も満載です。北海道観光としても最適なお店ですね。
熊肉をはじめ、さまざまなジビエや北海道食材が楽しめるお店。とっても貴重だと思います。特に熊は、北海道の先住民であるアイヌ民族からも最高級の食材とされてきました。いや、食材なんていう呼び方は語弊があるでしょう。アイヌにとって熊は特別な存在で、信仰の対象となっていました。アイヌ民族は、熊をキムンカムイ(山の神)と呼び、イオマンテ(熊送り)という儀式をして、仕留めた熊の魂を神の世界に戻してから、熊肉を食していました。アイヌ民族は自然界のあらゆるものをカムイとみなし、信仰の対象としていましたが、中でも熊は別格中の別格だったわけです。
そんな熊肉と北海道のジビエが楽しめる数少ない名店。北海道観光の一環としていかがですか。

