3日目。昨日室蘭を一通り回れたおかげで、今日は1日フリーです。どこに行こうか迷うところですが、昨日のタクシーの運転手さんに登別のクマ牧場でも行ったら?と勧められたので、その通りにしようと思います。
JRで登別地獄谷へ
早速東室蘭を出発し、汽車に乗って登別を目指します。
近代的な佇まいの東室蘭駅。赤く、ガラス張りで四角い建物は、まるで美術館のような趣です。
電車の窓からは、大きな窓から太平洋を一望できます。
登別駅に到着です。乗ってきた普通列車はこの駅が終点の便だったからか、車内は非常に空いていました。
登別駅からはバスで登別温泉に向かいます。まず駅のコインロッカーに2台のパソコンが入った重いバッグをデポし、身軽になってバス停に並びます。バス停に列を成しているのはほとんどが外国人観光客。やっぱり登別の人気はすごいですね。登別は、もはや世界のNOBORIBETSUなのでしょう。
バスに揺られて登別温泉に到着です。登別温泉に来るのは2年ぶり。まずは温泉街をぶらぶらしながら、登別地獄谷を目指します。
大きなホテルが立ち並ぶ立派な温泉街。坂を登って奥へ奥へと進みます。
何かと目を惹くものもたくさんありますが、それは帰りに取っておくとして、まずは地獄谷へ。
やっぱり登別と言ったらこの風景なのではないでしょうか。雪も程よく残っており、景色としてはいい塩梅です。
遊歩道を散策すれば、地面近くまで降りていくこともでき、なかなかの迫力です。
温泉が流れている川もありました。源泉の近くだから熱々なのでしょうか。ところで、実は登別温泉というのは泉質が1つではないのです。登別で湧く源泉の種類はなんと9種類もあり、「温泉のデパート」とも呼ばれています。ということで、それら9種類で源泉の温度も全く異なるわけであり、登別温泉は源泉の温度が高いから〜とか低いから〜とか、そういった話は通用しないのです。今見えている源泉が、登別温泉のどの種類の源泉か見分けがつく人なら別ですけれどね。
本当は地獄谷の奥の方へ行くと、「大湯沼」という場所があります。大湯沼は、もちろんその名の通り沼なのですが、近くにある日和山という山の爆発によってできました。そして沼の底からは温泉が湧き出ており、大湯沼から流れ出る大湯沼川では足湯を楽しむこともできます。
ぜひ歩いて大湯沼まで足を伸ばそうと思ったのですが、大湯沼への道は積雪のため閉鎖されていました。残念ですが、まあこの時季ですから仕方のないことですね。
仕方がないので温泉街まで下りて行き、昼食にすることにしました。これまでに室蘭のカレーラーメンを2杯、ドーミーインの夜泣きそばを2杯食べており、また今夜もラーメンの予定なので、ラーメン以外がいいな・・・と思っていたのですが、歩くとラーメン屋さんばっかりなんですよね。もちろんラーメン屋じゃない店もあります。でもラーメン屋が多いんです。結局、営業時間の制約と予算の制約、そして混雑具合、店の場所、単純に食べたいかどうか、いろいろ勘案してラーメンを食べることにしました。
せめてもの抵抗としてチャーシューで麺を隠しました。なんだかラーメンに見えないでしょ??見えるか笑
普通の定食屋さんとかがもっとたくさんあっていい気がしますが、考えてみれば登別温泉は宿泊客メイン。みんな宿で豪華な夕食と朝食を食べて、昼はラーメンで軽く!みたいな需要が大きいのかもしれません。
のぼりべつクマ牧場
続いてクマ牧場へ行きます。クマ牧場は、温泉街からロープウェイに乗って登った山の上にあります。
そしてこのロープウェイが結構楽しいんですよ。温泉街を見下ろしたかと思えば・・・
その数分後には、遠くの山々まで望めてしまいます。この日は風が強かったので、結構揺れてそれも楽しかったです。
ロープウェイで山頂に着いたら、まずクマさんのいる場所へ。
クマさんはまあいいのですが、困ったのはカラス。クマに餌をあげることができるんですけれど、その餌を上空からたくさんのカラスが狙っているんです。カラスがひっきりなしに低空飛行を繰り返し、大きな鳴き声を上げており、あずましくなかったので早々と退散しました。
実は「クマ牧場」と言っても、見どころはクマだけではありません。そこがこの「クマ牧場」のすごいところです。
クマさんに関する展示から、クマの生態と、アイヌ民族とクマの関係性を学んだり、
実際のアイヌの家(チセ)に入ってアイヌ文化を学んだり、
展望台から美しい倶多楽湖と太平洋を一望したりすることもできます。いや、本当はこのロープウェイも、元はと言えば倶多楽湖を見るためのものなんですよね。ただ、この辺りは霧がかかりやすく、せっっかくロープウェイで上まで上がってきても倶多楽湖が見えないということがよくあったようです。そんな時に、お客さんをしょんぼりさせて帰らせるのは悲しい、倶多楽湖の景色のほかにお客さんを楽しませるものが山頂に欲しい、そんな考えから作られたのがクマ牧場なのです。
名前は「クマ牧場」なのですが、本当に見どころ盛りだくさん。ガッツリ満喫しました。