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真冬の北海道横断の旅(8)札幌の夜

旅行記

この記事は、真冬の北海道横断の旅(7)の続きです。

特急列車で札幌へ

ようやく札幌行きの列車の発車時刻となりました。木の温もりあふれる駅舎は温かみを感じますね。

近代的な高架ホームから乗り込むのは、シルバーのスタイリッシュな外観をもった特急電車です。これまでのローカル色溢れた雰囲気とは全く異なります。ついに都会に来たのだと感じる瞬間です。

さすがはJR北海道のエース級の特急電車。これまでの1両ワンマンカーの大きなエンジン音とのんびりとした加速とは打って変わって、静かに、そして軽やかに加速していきます。まあどっちが好きかと言われたら、1両ワンマンカーの旅の方が好きなわけですが。

石狩平野を疾走していきます。4日目にして旅の疲れも出てくる頃で、車内でしばしお昼寝タイムでしょうか。

あら、気づいたら吹雪になっているではないですか。旭川は非常に天気が良かったですが、場所によって相当天気って変わるんですよね。特に、途中の岩見沢(いわみざわ)付近は豪雪地帯として有名な場所です。

あっという間に札幌駅に到着です。旭川からわずか85分。すごいものです。こんな一瞬で来れるなんて、旭川と札幌なんてほぼ同じですね。そういえば高校時代、平均の2乗と2乗の平均が同じって言っていた物理の先生がいました。良い子の皆さん、平均の2乗と2乗の平均は違いますから気をつけてくださいね。

札幌駅からは歩いてすすきのに向かい、今夜の宿・ホテルメルキュール札幌にチェックインします。今日は夕食なしプランなので夕食の時間もどこで食べるかも自由。札幌はお店がたくさんありますから、ホテルも夕食なしプランで用意していることがほとんどです。

まだ時刻は17時ですから、夕食の前に札幌を観光できそうです。電車の中では結構な時間寝ていましたから、どこを観光しようか今さら作戦会議をします。札幌の夜といえば、夜景で有名な藻岩山ですが、この天候では藻岩山に行っても夜景など何も見えないでしょう。例の如く旅行支援のクーポンを消費しなければなりませんし、せっかくなので大通公園のさっぽろテレビ塔に上ってみることにしました。

さっぽろテレビ塔

大通公園の「さっぽろテレビ塔」。札幌のシンボルの1つです。実は私もテレビ塔を下から見るのは頻繁にあっても、展望台に上がるのはすごく久しぶりです。意外と入場料高いのでケチってしまうんですよね。でも今回は旅行支援があるので、こういう時こそ上がってみなくちゃ。

碁盤の目状に整理された、美しい札幌の街。その中央に位置するこの細長い公園が大通公園です。元々はこの大通公園の南側が住宅街や商業街、北側が官庁街とされ、大通公園は南側の住宅街での火災が北側の官庁街へ延焼することを防ぐ「火防線」として設けられました。今現在は南側と北側で完全に役割が分かれているわけではないものの、北側には公的な施設が多く、南は商業施設が多いなどその名残がしっかり感じ取れます。

さっぽろっこ

明日が最終日ですから、今日が最後の夜。居酒屋「さっぽろっこ」で北海道料理を楽しみます。

まあ、こういうのが絶妙に美味いのが北海道なのです。

北海道でじゃがバターを食べてまずいことなんてあるんでしょうか。案の定とんでもない美味しさでした。芋とバターの両方が北海道の特産品ですから、かけ合わせたら最強です。

メニューには「各芋」という表記がありました。さすが北海道。芋が美味しくて身近な北海道でないとこのワードは生まれないでしょう。北海道ワードの1つに認定ですね。せっかくだったら、(半分)も半芋って書いて欲しかったなあ。

まあ、居酒屋といえども飲む酒の量は最小限。明日も朝からバリバリ動き回れるようにしたいですからね。

最終日に向けて

明日は新千歳空港から午後の飛行機で帰る、という予定だけしか決まっていません。しかし、だからと言って明日はホテルと空港でまったり、というのはもちろん想定していません。明日どうしようかの計画を立てます。

北海道ももう最終日。少し寂しくもあります。でも、連日の睡眠不足で結構キツくなってきた4日目ですから、明日帰るぐらいがちょうどいいかもしれません。

(つづく)

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