[10日目]
美幌峠

さて、6時半にメンバーを叩き起こし(いつもごめんね!)、早速出発です。観光ホテルを出ると木の上にはエゾリスが。

まずは車を走らせ、美幌市街のセイコーマートに立ち寄って朝食の買い出しをします。

何気ない一コマですが、なんか写真撮りたくなっちゃうんですよね。セイコーマートの朝食のあとは、美空ひばりの歌にも歌われている美幌峠に向かいます。

坂を上っていって、美幌峠のドライブインに車を停めれば、若い鹿がいました。鹿を撮っているとおじちゃんが話しかけてきて、鹿について熱く語ってくれました。私はあんまりちゃんと聞いてなかったのですが(すみません)、ディスカッションの結果そのおじちゃんが飼っている鹿ということでファイナルアンサーとなりました。

美幌峠から眺める景色です。やっぱり北海道はスケールが違いますよね。

美幌峠から見える景色の中で、最大の見どころといえばこの屈斜路湖でしょう。北海道の代表的なカルデラ湖の一つです。ちょっとまだ雲が多く、景色が白いですが、今日はこれからどんどん天気がよくなっていくはずなので期待しましょう。


屈斜路湖
車を走らせ、美幌峠を下って、屈斜路湖に出ます。

屈斜路湖といえば、やっぱりここでしょう。砂湯です。屈斜路湖のようなカルデラ湖は、湖の周囲は山に囲まれ、あまり湖面に近づける場所は少ないのが一般的ですが、ここは思いっきり湖面に近づくことができます。そしてなんと、湖畔の砂を掘ると温泉が出てくるのです。

ほら、ほんの少し掘っただけで温泉が沸いてきます。あなただけのスペシャルな温泉を作ることができます。さすがに観光地なので裸になってドボン!は御法度ですが、足湯をやっていく人は結構多いです。そして、湖畔を掘れば温泉が出る、ということは当然湖の中にも温泉が沸いているわけであり、わざわざ砂を掘らなくたって、湖の水をちょっと触ってみればほんのり温かく、温泉を感じることができます。

神の子池
砂湯で童心に返った後は、車を神の子池に向かって進めます。

途中キタキツネと遭遇。嬉しい気分になりますね。

途中川湯温泉を通過。温泉街は寂れていますが、かなり泉質がよく、古くから湯治に使われていた温泉です。pH1.6の強酸性の温泉は殺菌効果が強く、病気治癒に効果が期待されていますが、ちょっと時間が時間なので今回はスルーします。そういえば同じメンバーで1年半前にここに泊まっているという衝撃事実もあったりします。

未舗装の道をガタガタ走り、神の子池に到着。摩周湖の伏流水でできた、青く見える池です。

見た目に比して、実は意外と深いのがこの神の子池。水深は5メートルほどあります。澄んだ青色だけでなく、倒木が朽ちることなくそのまま池の底に横たわっているのも、そしてそれがはっきりわかる透明度も、実に神秘的です。

美瑛の青い池の青さとはまた一味違い、吸い込まれるような感覚さえ覚えます。
摩周湖

車を走らせ、摩周湖方面へ向かいます。

車窓には牛さんたちがモーモー言っています。こんな景色が最高だ。

そんな中、不覚にもソフトクリームの看板を見つけ、知らない間に脇道に入って着いてしまいました。

本当に牛乳を感じるソフトクリームでした。美味しかったです。何よりもトグロを巻いたソフトクリームはテンション上がるよね!

牧場で飼われている犬でしょうか。物珍しかったのか我々の方に近づいてきて、甘えてきてくれました。たっぷり可愛がってやりましたよ。

さて、ここは摩周湖第一展望台。摩周湖の展望台の中で一番有名な場所です。


摩周ブルーを堪能します。観光地だけあって、レストランやお土産物屋も併設しています。摩周湖限定のものもたくさん売られていて、お土産物を見るだけでもなかなか楽しいものです。展望台にいる観光客の数はあまり多くありませんでしたが、レストランはそこそこ人が入っているようでした。ここでお昼にすることも考えましたが、弟子屈ラーメンか摩周の豚丼を食べようということでここではスルー。

続いてやってきたのは摩周湖第3展望台。第1展望台はお土産物屋やレストラン等があり、ここが個人的には一番好きかもしれません。第一展望台よりも湖面を近くに見ることができ、迫力があります。また後ろを振り返れば、

アトサヌプリ(硫黄山)とその向こうの屈斜路湖、そして手前に川湯温泉街を望むことができます。360度絶景なのがここ第3展望台なのです。第1展望台にいたときよりも青空が出てきて、なおさらいい景色になっています。

アトサヌプリをアップで。アトサヌプリは硫黄山とも呼ばれ、その名の通り硫黄の蒸気を発している山です。木が生えないのは、硫黄の蒸気で木が枯れてしまうんですよね。土壌も酸性で決していいものではなく、基本植物すら育ちません。ただ、だからこそ、その環境に耐えうる植物が、他の植物との競争をすることなく群生していたりします。エゾイソツツジが代表例ですね。またこの硫黄成分を含んだ酸性の温泉が、先ほど出てきた川湯温泉です。


弟子屈ラーメン
ちょっと遅めのお昼は、投票の結果ラーメンがいいということで、弟子屈ラーメンを食べにいくことにしました。新千歳空港にも弟子屈ラーメンの店が入ってたりしますが、この私も実際弟子屈のここで食べるのは初めてです。

店の名前は「ラーメン弟子屈」。ストレートな名前がいいですね。地元のお客さんにも大人気です。

これが弟子屈ラーメン。魚介ベースのスープがたまらなく美味しい逸品です。

ちゃっかりミニ豚丼をつけました。いかにも寒い地方といった感じの、濃いめのタレが美味しいです。
(つづく)