北海道の一番北、稚内からフェリーに乗って行く利尻島は、まさに「最北の島」の一つです。海の中に浮かぶ雄大な利尻山の姿は、旅人の心を掴んで離さないものです。
そんな利尻島のグルメといえば、海鮮、特にウニ丼、そしてラーメンなどが並ぶでしょう。まさかのまさか、利尻島にまで行って中華料理を食べたいなんて思う旅行者はきっとほとんどいないことでしょう。
しかし、利尻島には、超名店というべき中華料理のお店があります。それが利尻富士町にある「笑う門」というお店です。フェリーの鴛泊港からも歩いてそう遠くない距離で、鴛泊の街の中心に近く、かなりアクセスはいいです。いわゆる「知る人ぞ知る名店」といった雰囲気の強いお店で、旅行客は知らない人が多く、地元の方に深く愛されているお店です。
利尻の中華料理・「笑う門」ってどんな店?

店内は小さめで、カウンター席と小上がりがあります。地元の方に大人気なため、結構満席となってしまうことも多く、入れないことも多々あるそうです。じゃあ予約が必須なんだね!と思いきや、この店は予約不可です。待つ覚悟で行くか、あるいはアクセスがいい場所にあるので入れなかったら他の店も当たってみる、というのでもいいかもしれません。ただ「笑う門」周辺にあるお店は「いろは」や「こぶし」など超人気店が多いので、こういったところに予約なしで入るのは「笑う門」に入ることよりも難しいことかもしれません。
ご夫婦でやっているお店のように見え、奥様が注文をとってくれます。そして厨房ではご主人が一人で黙々と鍋を振っています。
利尻の中華料理・「笑う門」のおすすめメニューは?
「笑う門」のメニュー
メニューはこんな感じです。撮影させていただきました。四字熟語みたいなものが多くて、中華料理に疎い私はよくわからないものがほとんどなのですが、分かる方には分かるのでしょう。




笑う門」のおすすめメニュー

「笑う門」のすごいところは、これといった看板メニューが定まっているわけではなく、どの料理も非常に評価が高いことです。そのため、メニューを見て食べたいものを選ぶのがおすすめです。
おすすめを尋ねても「全部!」との返答でした笑
ただ、世間の声を訊いている限り、まずここの店で食べるべき看板メニューは麻婆豆腐だと思います。スパイスのしっかり効いた本格的な麻婆豆腐は絶品です。値段も安い上に、ボリューム満点。何人かで分け合ってちょうどいい大きさだと思います。さらに私が行った際は、本当に熱々の状態で、ふつふつと音を立てている状態で運ばれてきました。こんな麻婆豆腐、美味くない訳がないですよね。麻婆豆腐ってこういうものだったのか!と感じられる料理です。

おすすめメニューを尋ねたときに「全部!」と言われてしまった私ですが、私だって負けません。さらに食い下がって、他の店にないようなイチオシのメニューを聞き出してみました。それがこちら。

「マーナーシャーシン」というメニューです。「エビのごまミルク炒め」と説明書に書かれています。メニュー表で、このマーナーシャーシンの下に書かれている「ナーラオシャーシン」もイチオシとのことでした。こちらは「エビのチーズミルク炒め」ですね。
「笑う門」は、先述したようにどの料理も評価が高いですが、大人気の麻婆豆腐のほかにエビを使った料理に定評があるのも事実です。そんなわけで、エビチリも人気だったりするんですが、この「マーナーシャーシン」や「ナーラオシャーシン」もエビを使ったもの。案の定、エビは大きくぷりぷりで最高に美味しかったです。私が知らないだけかもしれませんが、確かに他の中華料理屋ではなかなかないメニューだと思うので、ぜひ興味のある方は試してみるといいと思います。
とても離島のレベルとは思えない本格中華をぜひ!
利尻島まできて中華?!と思ってしまうのも無理はありません。そりゃそうですよね。利尻に行くといったら、海鮮とかラーメンとか、そういうものをイメージするでしょう。しかし、笑う門の中華料理は離島であることを忘れてしまうような本格的なものです。こういう店があるということが、やっぱり利尻って面白い!!!!そう思わせてくれる1つの要素だと思います。ちょっと海鮮に飽きたら、珍しい「離島の本格中華」を食べに行ってみたらいかがでしょうか?