函館・金森赤レンガ倉庫の見どころ・所要時間は?何がすごいの?

函館を代表する観光地の一つに、「金森赤レンガ倉庫」があります。写真で見る赤レンガ倉庫群はよく知っている、という方は多くとも、具体的にどこを観光すればいいのか、何がすごいのか、どのくらいの時間を取ればいいのか、ということをしっかり頭に入れて観光している人は多くはありません。この記事では、「意外と知らない」超有名観光地の観光ガイドをします。

目次

「金森赤レンガ倉庫」読み方知ってますか?

まずは超基本的なところから。「金森赤レンガ倉庫」の読み方についてです。これ、「かねもりあかれんがそうこ」が正しい読みです。「かなもり」だと思ってしまいがちですが、「かねもり」です。せっかくなので正しく呼んであげてください。

「金森赤レンガ倉庫群」=「ショッピングモール」

金森赤レンガ倉庫群って何なの?という問いに一言で答えるなら、「ショッピングモール」です。そうなんです。外観の見物がメインではありません。ここの観光メインポイントは赤レンガ倉庫の中にあるショッピングモールでのお買い物です。

もちろん、赤レンガの建物がずらっと並ぶ姿は壮観です。また後述しますが、赤レンガの建物の脇にある、風情ある運河も魅力的です。そういった街並みを眺めるのも素晴らしいですが、メインは建物の中なんですよね。

例えるならディズニーランドみたいな感じでしょうか。皆さんご存知の通り、ディズニーランドは街並みが素晴らしいですよね。しかしディズニーランドに行って、街並みだけ堪能して帰る人は少ないでしょう。メインはアトラクションに乗ることですよね。それと同じで、ここ赤レンガ倉庫群も、街並みは素晴らしいし、それが楽しいのですが、メインは建物の中でのショッピングやレストランでの食事、体験教室などです。

「金森赤レンガ倉庫」へは、外観だけでなく、ショッピング、そしてレストラン、余裕のある人はオルゴールづくりなどの体験教室を楽しむ気持ちで行くこと。これが、金森赤レンガ倉庫を楽しめるか否かの一番重要な点だと感じます。

ただのショッピングモールと何が違うの?

なんだ、ただのショッピングモールか。そんなの行かなくていい。ただ金取られるだけやん。お土産なら空港で買う!と思われたそこの方。「金森赤レンガ倉庫」で楽しめるショッピングは、そこらのショッピングと一味も二味も違います。

一言で言えば、「函館の文化を味わうショッピングモール」なのです。

函館の文化って何だか知っていますか。これも一言で言うならば、「和洋折衷」です。

函館は、江戸時代末期、鎖国の時代を終えて真っ先に開港した場所です。1854年の日米和親条約でどこよりも早く開港したのが静岡県の下田とここ函館です。

ということはどういうことか。海外の文化がいち早く入ってきた場所だったのです。函館は塩ラーメンが有名ですが、その理由は中国から入ってきた中華スープの影響を受けたとされています。他にも、函館には有名な洋食屋「五島軒」がありますが、五島軒も元々は函館に入ってきたロシア料理の影響を受け、ロシア料理の店として開業したのが始まりです。

食だけではありません。函館に異国情緒あふれる教会群やキリスト教の修道院があるのも、早くから外国の文化が入って来れる場所だったためです。函館は、まさに西洋の「ハイカラ文化」が直接入ってきた場所で、日本の文化と合わせて和洋折衷の独自の文化が育った地域でもあります。

ここ、ショッピングモールもとい赤レンガ倉庫群で楽しめるお買い物は、そんな西洋の影響と和洋折衷の文化を感じられるものです。特にガラス製の置物やオルゴールが代表的。赤レンガ倉庫では、ガラス工芸製品やオルゴールを購入するだけでなく、ガラス工房でガラス工芸を体験したり、オルゴールに関してもオリジナルのオルゴールを作る体験ができたりして、幅広い層に人気です。

観光の所要時間は?

「金森赤レンガ倉庫」は非常に広く、いろいろなお店があります。はっきり言って、その気になれば1日楽しめる場所です。

レストランあり、土産物あり、工作教室あり。そして運河の前のベンチで日向ぼっこ。しっかり満喫しようとすれば、1日いても飽きることはないでしょう。

とは言っても、観光地の多い函館。1日も使えないよ!という方が多いでしょうし、仮に使えたとしても赤レンガ倉庫に1日いるくらいなら他の場所を回ったほうが・・・という意見が大半でしょう。まあ私もそう思います。函館は他にも魅力的な観光地がたくさんありますからね。

では、赤レンガ倉庫で、レストランでも食事しない、体験教室等もやらない、ただショッピングモールを見て回るだけ、という場合の所要時間はというと、1時間半程度です。

個人的には、食事をしない場合でも、2時間〜2時間半程度は滞在し、函館のお土産をここで選ばれるのがいいのではないかな、と思います。函館駅前とかではあまりお土産のラインナップがありませんし、他に大きなお土産屋さんで言うと五稜郭タワー1階のお土産屋さんがありますが、そちらとこちらではだいぶ商品の毛色が違います。こっちの方が、THE 函館!っていう感じのものが多いですからね。特に小物は。そもそもここが多分函館のお土産という点で一番充実しています。それもダントツで。

「赤レンガ倉庫群」の4つ+1つの観光スポット

赤レンガ倉庫群の4つの建物

私は正直言って、赤レンガ倉庫の魅力は「ぶらぶら歩きながらショッピング」だと思っているので、一つ一つの店を頭に入れて行った方がいい、事前に店の情報を調べた上で観光した方がいいとは思っていません。ぶらぶら歩きながら、お気に入りの店を探してみてください。

一方で、「赤レンガ倉庫群」と呼ばれる場所は、4つの建物に分かれています。BAYはこだて金森洋物館函館ヒストリープラザ金森ホールの4つです。

BAYはこだて金森洋物館函館ヒストリープラザ金森ホールのそれぞれの場所の特徴については、特に事前情報として学んでおくよりも、現地で見てもらった方がいいと思いますが、一応観光ガイドですから簡単に書いておきましょう。BAYはこだては色々なジャンルの店が集まる場所で、最も大きいメインスポット。金森洋物館はショッピング・お土産選びに最適な場所。函館ヒストリープラザはグルメに強い場所で、ビールを楽しめる「函館ビヤホール」が人気。金森ホールはコンサートや映画鑑賞などのイベントが行われる場所です。

プラス「はこだて明治館」も頭に入れておこう!

そして、「赤レンガ倉庫群」と呼ばれる場所は一応この4つなのですが、近くに「はこだて明治館」という建物もあり、こちらも赤れんがの建物です。厳密には「赤レンガ倉庫群」に含まれる場所ではないのですが、まあ近くにありますし、すごく魅力的な場所ですし、何より赤れんがの建物なので、こちらもセットで訪問されることをおすすめします。当記事でも、「はこだて明治館」も含めた観光情報をお届けします。

以上、「赤れんが倉庫群」の4つの建物と、「はこだて明治館」を含めた5つの観光スポット。5つ全て魅力的なので、5つのうち2つしか行かなかった、3つしか気づかなかった、ということになってしまうと勿体無いです。「赤レンガ倉庫群」にはこの4つの建物があるのだ、そしてそのほかに「はこだて明治館」があるのだ、ということを頭に入れた上で、観光することをお勧めします。時間配分の間違いとか見逃しとかを防げますからね。

赤レンガ倉庫の見どころ!

赤レンガ倉庫と函館山を同時に眺める!

まずは赤レンガ倉庫を代表する風景を見ておきましょう。ずらっと並ぶ赤レンガ倉庫群と、その向こうに見える函館山は、これぞ函館!という景色です。

運河

あと「BAYはこだて」エリアにある運河も見逃せません。運河と、その両脇に並ぶ赤レンガ倉庫。そして運河のそばにはカフェがあったりベンチがあったり、クルージングもできたりします。先ほどディズニーランドの例えを挙げましたが、ちょっとしたテーマパークのような楽しみ方ができます。

オルゴールコンサート

「はこだて明治館」では「オルゴールコンサート」という珍しいものがあります。100年前のアンティークなオルゴールの音色を楽しむことができます。1日2回開催、確か11時と14時だったかと思いますが、詳しくは現地「はこだて明治館」に行って確かめるようお願いします。

テディベア・ショップ

これもオルゴールと同様、西洋文化を感じられるもの。「はこだて明治館」にはテディベアの専門店があったりします。

テディベア・ミュージアム

専門店だけではなくテディベアの博物館もあります。これも「はこだて明治館」館内。

各種体験教室

同じ「はこだて明治館」館内には、先にも取り上げた「手作りオルゴール工房」や「サンドブラスト体験工房」があります。前者はオルゴールを手作りでき、後者はオリジナルデザインのグラスを作れます。手作りオルゴール体験は、「はこだて明治館」以外にもBAYはこだての「函館オルゴール堂」でも体験できます。体験せずに店内を見るだけでも面白いので、ぜひ訪問されることをおすすめします。

またBAYはこだての「瑠璃工房 函館店」では「彫刻刀アート作り」というちょっと他にはないような体験も可能です。

他にもたくさんありますが・・・

以上の「見どころ」は、あくまで厳選したものです。実際はこの他にも、本当に魅力的なお店がたくさんあります。ぜひじっくり時間を取って、観光されるといいでしょう。また先にも述べましたが、お土産の品揃えは最強クラスです。ちょっとしたお菓子から、大切な人へのプレゼントまで、きっとベストなものが見つかることでしょう。

公式サイトへのリンク

魅力的な店があまりにも多いので、「どんな店があるか把握して、目当てのお店に一直線!」ではなく、とにかく「ぶらぶら歩いてみる」ことがいいと思います。その方がきっといろんなお店に出会うことができ、最大限楽しめることでしょう。

「函館赤れんが倉庫」公式サイト

金森赤レンガ倉庫・函館
金森赤レンガ倉庫・函館 金森赤レンガ倉庫は4つの施設からなる北海道函館ベイエリアのランドマーク。函館観光とイベント・グルメ・ショッピングをお楽しみください。

「はこだて明治館」公式サイト

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「赤れんが倉庫群」は、ばやしの北海道紀行でも自信を持っておすすめするスポット。ただ赤れんがの街並みを眺めて終わりではありません。函館に来たら、必ず訪れていただきたい場所です。

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「自己紹介」ページを参照。

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