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要注意!北海道の鉄道を利用する際の注意点

鉄道・航空・バス

日本全国を走る鉄道。私たち日本人にとって、とても馴染み深い交通機関であることは言うまでもないでしょう。

だからこそ、東京で山手線に乗るのと同じ感覚で、北海道の鉄道を使おうと思ってしまうのではないでしょうか。本州から旅行で北海道に来て、北海道の鉄道における「普通のこと」が本州(主に首都圏)の鉄道の「普通」と全く違うことに気づき、「こんなはずじゃなかった・・・」「こうするべきだった・・・」となる人は、意外に少なくありません。この記事では北海道の鉄道における「普通」について、詳しく取り上げます。ぜひ目を通し、北海道の鉄道を知った上で、鉄道利用をされることをお勧めします。

列車の遅延は普通のこと

まずはこれです。日本の鉄道は1分も遅れない、時間に正確だ、と思っているかもしれません。しかし札幌近郊も含め北海道内において、列車の遅延は普通です。2〜3分程度の遅れで到着するのはデフォルトだと思った方がいいでしょう。札幌近郊でも、特に千歳線などは過密ダイヤなので、これぐらいの遅れは「よくある」というレベルより、むしろ普通のことです。特に案内放送は入らずとも、実際には遅れているということは日常茶飯事です。

また、10〜30分程度の遅れもしばしば起こりうるので、想定しておいた方がいいでしょう。主な原因はエゾシカとの衝突や衝突回避のための減速運転です。

冬季の大幅遅延・運休も普通のこと

冬季は運休・遅れに特に注意が必要です。猛吹雪とその除雪作業で列車が1週間動かない、ということも過去にありました。主な運休の理由は悪天候や除雪作業が間に合わないことによるものが多く、列車遅れの原因はエゾシカとの遭遇や衝突(これは夏もしばしば起こる)、線路のポイントが凍結して動かなくなってしまうことなどが多いです。

始発駅を定刻で出発しても、途中で足止めを喰らうことはよくあります。乗車前の飲料・食料の買い込みは、こういった事態に備えて必須です。

また列車が遅れると、列車本数の少ない北海道では乗り換え客を考慮し、その接続列車も遅れることが多くあります。1本の列車の遅れが他の列車にも響くので、かなり遅れは頻繁にあると思ってください。

逆に、乗車中の列車が遅れていて、他の列車に乗り継ぐ予定がある場合は、車掌さんに接続をとってくれるのか尋ねてみるといいでしょう。

車内販売はない

基本的に、特急列車でも車内販売はありません。また車内には飲料などの自動販売機もありません。

座席にコンセントはない

基本的に、特急列車であっても座席にコンセントはありません。もちろん例外もありますが、例えコンセント付きの車両で運行予定だったとしても、北海道では突発的に車両が変更になることが多々あります。JRの車内で充電はできないと考えておくのが安全でしょう。

ただ、特急「北斗」「おおぞら」「とかち」で使用されている261系気動車では、座席にコンセントはないものの、2号車のデッキに共用のコンセントがあります。緊急時はそちらを使うといいでしょう。

急ブレーキは日常茶飯事

野生動物との遭遇・衝突が多いので、急ブレーキは珍しくありません。走行中の車内を歩く際は注意が必要です。

普通列車でも駅を通過することがある

「普通列車」は「各駅停車」ではありません。注意ですね。特に注意が必要なのが、札幌圏の「ロイズタウン駅」「サッポロビール庭園駅」ですかね。これらの駅は、普通列車でも通過するものがあります。札幌近郊以外にも、駅を通過する普通列車はいくつかあります。

ワンマン列車は前降り・前降り

北海道のローカル列車は基本ワンマン運転。列車には一番前のドア(すなわち運転手さんの真後ろのドア)から乗り込み、整理券をとって車内へ。下車する時も一番前のドアから。運賃表を確認し、運賃と整理券を一緒に運賃箱に入れて降ります。バスの乗り降りと似たような感じです。

すでに切符を購入している場合は、下車時に切符を運転手さんに手渡せば大丈夫です。

また下車の際、運賃を釣り銭のいらないよう用意する必要があります。駅に着く直前ではなく、早めに運賃表を確認するか、乗換案内のアプリなどで事前に運賃を検索しておきましょう。小銭がない場合は、運賃箱に両替機が付いているのでそれを利用しましょう。ただし紙幣は1000円札以外両替できなかったはずなので注意してください。

以上の話は、駅員さんがいない無人駅での乗降の話。駅係員がいる駅では、乗車時は普通に切符を買って乗ることができます。駅係員がいる駅で下車する際も、普通に一番前以外のドアも開くので、普通に降りて駅で駅員さんに整理券を渡せば運賃を教えてくれます。

駅窓口の営業時間に注意

列車が発着する時間なんだから駅員さんがいるはず、というのは間違いです。北海道では、ある程度の主要駅でも列車が発着する時間帯に、駅員さんがいない、駅窓口がやっていないということが多数あります。駅窓口の営業時間は注意深く確認する必要があります

例えば2023年11月現在、旭川駅の窓口は19時までです。函館駅の窓口も19時まで。北海道第2・第3の都市であってもこうなのです。旭川も函館も、19時なんてまだ普通に列車が発着している時間帯ですよ。

列車にトイレがあるのは普通

最後は北海道の鉄道の安心できる点を。1両のワンマンカーでも、札幌圏の普通列車でも、JR北海道の列車は必ず車内にトイレがあります。だから、発車時刻が迫ってるけど、乗車前に駅のトイレに行っておこう、はナンセンスです。安心して列車内のトイレを活用してください。

よい旅を!

注意点を中心に書きましたが、北海道の鉄道旅はダイナミックで楽しいものです。ぜひ北海道旅に際して、鉄道での移動を思い出の1ページに加えていただければ嬉しいです。

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