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オトンルイ風力発電所の場所・撮影スポットは?解体前に訪問したい!

自然・景観

「オトンルイ風力発電所」をご存知ですか。

広大な大地に、1列に並ぶ巨大な風車。なんと3kmにわたり、一直線に28基の風車が並んでいます。思わず息を呑む、壮大な風景です。

オトンルイ風力発電所の場所・アクセスは?

オトンルイ風力発電所があるのは、北海道の北、有名な「オロロンライン」という道路沿いにあります。

周囲に人が住んでいる気配はなく、およそ公共交通の匂いのしない場所です。大きな道路沿いなので車さえあれば訪問は容易ですが、逆に車がなければ辿り着くのは至難の業、と言える立地です。

オトンルイ風力発電所は観光地だと思うな!

オトンルイ風力発電所。知る人には知られているスポットですが、観光地だと思って行ってはいけません。

これがオトンルイ風力発電所ですよ!みたいな看板はありません。「オトンルイ風力発電所はこちら!」みたいな案内もありません。ましてや、オトンルイ風力発電所に関する展示施設や、お土産物屋などあるわけがありません。

オトンルイ風力発電所は、れっきとした、現役の風力発電所です。その発電所の景色が綺麗だ!と騒いで、一部の旅人が来ているだけであり、観光地としての設備は一切整っていませんし、展望台みたいなものもありません。

「有名な観光地なんだから風車の下くらいまで歩いていけるだろう」なんて考えてはいけません。ここは現役の発電所です。好奇心赴くままに散策しようとすれば、ただの不法侵入になってしまうでしょう。現役の発電所であり、ここで働く人がいること、そしてここで発電された電力を使っている人が大勢いることを念頭に、迷惑のないように見学をするようお願いいたします。

また、以下ではおすすめの撮影スポットを紹介していますが、これも公式に「ここから見学していい」「ここから撮影していい」となっている場所ではありません。状況に応じて、この場所での撮影が迷惑になることもあるかもしれません。他の人の迷惑にならないことを十分確かめた上で、自己責任のもと、見学・撮影をするようお願いいたします。

オトンルイ風力発電所の撮影スポットは?

先述の通り、観光地としての設備はないので、オトンルイ風力発電所の見学手段としては、車の車内から見学するか、車を脇道に入れ、その路肩に止めて見学する、といった形になります。

なお、道道106号、すなわちオロロンラインの路肩に車を停める(すなわち、脇道に入らずそのまま道路の路肩に停車する)という選択肢もありますが、オロロンラインでは結構スピードを出している車が多いので、安全性の観点からお勧めしません。道道106号から、脇道に入って車を停めるのがいいでしょう。

1番のおすすめはここ!発電所の南側の砂利道から!

まずおすすめの場所はここ。周囲にほとんど何もないため、地図で紹介すると非常にわかりにくい場所ですが、簡単にいうと「発電所の南端から一番近い脇道(オロロンラインから東方向に分岐する砂利道)です。

この赤丸の場所。オロロンラインから東側(日本海と反対側)に砂利道を入った場所です。

ここの何がすごいのかというと、天気が良ければ利尻富士と発電所を同時に望むことができるのです。

2番目はこの場所!ここは駐車場があるぞ!

オトンルイ風力発電所の風車は3kmほどにわたって並んでいるのですが、その中間地点くらいの場所に、駐車場「サロベツ原野駐車場」があります。公園のようになっているので、オロロンラインを走っていればすぐにわかります。ここもおすすめです。

あ、きっとここの駐車場はオトンルイ風力発電所を見る人のための駐車場だね!と思うかもしれませんが、違います。この駐車場脇の案内看板に書かれているのは、「オトンルイ風力発電所」の文字ではなく、「サロベツ原野駐車公園」や「利尻礼文サロベツ国立公園」の文字。オトンルイの「オ」の字もありません。この公園のメインは利尻富士です。

ここからは、オトンルイ風力発電所の全体像を1枚の写真に収めることはできませんが、風車を間近で眺めることができます。

発電所の北側から眺める、という手もあります!

個人的には、上の2箇所から見れば十分だと思います。ただ、発電所を南側から見て、中央から見て、そしてなんで北からは見ないの?という方のために、北側の脇道から見た風景もご紹介します。

そして、実はオトンルイ風力発電所のすぐ北側にも、風車が並んでいたりするんですけどね。

そしてこっちの風景もなかなかに美しいという。北海道あるあるですね。

解体される前に行きたいオトンルイ風力発電所

こんな壮大な風景を見せてくれるオトンルイ風力発電所ですが、実は解体されることが決まっています。2025年4月以降に順次風車は解体され、新しいものに置き換わるのです。

新しいものに置き換わるならいいじゃないか!と思うかもしれませんが、新しい風車は現在の風車よりもはるかに高性能。現在28基で発電している発電量を、新しい風車ではたった5〜6基で発電してしまうとのことです。

したがって、オトンルイ風力発電所も風車が新しくなれば、現在の28基の風車はわずか5〜6基に減少してしまいます。たくさんの風車がずらっと立ち並ぶ光景は、2025年3月で見納めとなるのです。

そんなの嫌だ、残して欲しい、だってたくさん風車が立ち並ぶ風景がいいんじゃないか!と思われるかもしれませんが、環境負荷の観点から見ても、風車の数は少ないに越したことありません。先述したように、ここは「観光客のための場所」ではありません。正真正銘・現役の発電所です。これだけ大量の風車で発電していた量を、わずかな数の風車で発電できるようになることは、環境面からもコスト面からも、大変喜ばしいことです。

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