帯広のグルメといえば豚丼が有名です。一方で帯広は内陸に位置し、海から距離があるため、北海道の他の地方に比べると海鮮系は弱い印象を受けます。
そんな帯広にも、隠れたいいお寿司屋さんがあるんですよ、帯広駅から歩いてすぐの超便利な場所に、昭和レトロ満載かつ地元住民から愛されてやまないお寿司屋さんが。
昭和の雰囲気満載の素朴な寿司屋
その店の名前を「寿し政本店」といいます。かなりご高齢のご主人が1人で切り盛りされているお店のようです。


店内は座敷とカウンターがあります。座敷のテーブルが3つ、カウンターは5〜6席ほどの小さなお店。旅の途中であれば、ご主人が握りたてをさっと出してくれるカウンターがおすすめです。一方で、地元の方には宴会で利用する方も多く、そういった場合にはお座敷が使われます。

メニューは至ってシンプル。「特上寿司」や「上生寿司」が人気です。それぞれ特上寿司にはどんなネタが含まれているのか、上生寿司には何が含まれているのかなどの記載は一切ありません。また単品メニューも記載がありません。一見単品の注文は受け付けないのかと思いきや、実際にはご主人に頼めば単品で握ってくれます。ただし何のネタがあるのかはどこにも記載がないので、ご主人に尋ねるしかありません。そして値段はブラックボックスです。
さらには女体盛り(器持参)なんてものも。
、、、、というように、かなり一見さんには不親切です。ほとんど地元の常連客が相手のお店なんですよね。
店主におすすめを尋ねると「君の好きなもの!」との回答が返ってきました。商売っ気なく、一見無口なようにも見えますが、実際に話してみると気さくな方です。
味は素朴で美味しい!

写真は「上生寿司」です。握った寿司は皿の上に乗せられるわけではなく、カウンターの上に直接乗せられます。見栄えがいいように置くとか、ネタの説明をするとか、そういったものは一切ありません。ただ無造作にドン!と寿司が置かれます。ちょっとシャリが崩れていても全くお構いなしです。(お刺身を注文すると、そっちは綺麗に盛り付けされるようです)
海から遠い帯広ですが、かなり新鮮なネタに感じました。ネタは厚めですが、シャリもしっかりボリュームがあるので、全体の比率としてはシャリの割合が高めでしょうか。そして特筆すべきなのが、このシャリ、ほとんど酢飯感がないんですよね。味としては普通の冷たいごはんとほとんど変わりませんが、食感は冷やご飯とは違い、ちゃんと水分や弾力を感じられる美味しいご飯です。
私は割と「寿司」という感じがする、酢飯のシャリも好きなのですが、このような酢飯感のないシャリこそ、素材の味がダイレクトに伝わります。ネタもお米も美味しい、でも他は何も飾らない、まさに「素朴な味」です。
なんだか「素材の味だけ」をシンプルな形で味わえる、そんな寿司屋になっているといえます。
そしてとってもリーズナブル!
「寿し政本店」の一番の人気ポイントは、その価格でしょう。この「上生寿司」で1700円(2026年1月現在)。とても本格的な寿司屋のカウンターで食べているとは思えない価格です。ランチ時だけでなく、夜の営業でもこの価格。とんでもなくリーズナブルです。
「上生寿司」などのセットではなく、単品でネタを頼む場合、先述のようにその値段はブラックボックスなので、実際いくらかかるのかはわかりません。ただ、体感としては単品で注文するとセットに比べて若干お高くつくかな、という印象です(まあそれでも、セットが安すぎるだけなので十分リーズナブルです)。基本的にはメニューにない単品メニューで注文するのではなく、メニューにあるセット「特上寿司」「上生寿司」などを選ぶのがコスパ最高だと思います。
知る人ぞ知る、旅行客はほとんど知らない、昔からある帯広の名物寿司屋です。ぜひ行ってみてください。

