北欧オーロラ紀行(9)世界最北のマクドナルド

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世界最北のマクドナルド

美術館に日本人を代表して素晴らしい絵を寄贈したら、流石にお腹がへってきます。考えれば時刻はもうすでに15時になっていますが、まだお昼ご飯を食べていません。

何食べたい?との問いにマック!と答える野蛮な仲間を華麗に無視しながら、トナカイの肉の入ったバーガーを食べようとお店を探します。

ただ時刻が午後3時というのが結構厄介で、もうすでにランチタイムは終わっているのです。というわけで、閉まっている店ばかりです。私はなんだかんだ言ってグルメにはこだわりがあるので、ちゃんと現地に来たら現地のものを食べたい、と思ってしまうタイプです。このまま店が見つからなかったら本当にマックになってしまいます。マックはずっとオープンしていますからね。

というわけで結局マックになりました。はい、トナカイの肉のお店は、どの店も開いていませんでした。旅の途中にマックかよ!って思ってしまいますが、実はこのマック、結構すごいマックだということが後から判明しました。なんと世界最北のマクドナルドなのです。全世界に4万店あるマクドナルドのうち、最北がここなのです。すごくないでしょうか。それだけ最果てに来ているのです。

「世界最北」という肩書きに似合わず、中は非常に現代的かつおしゃれで綺麗、そして混雑しています。それもそのはず、このマクドナルドは2024年4月にオープンしたばかりで、まだオープンしてから1年も経っていないのです。ちなみにこのマクドナルドがオープンする前の世界最北のマクドナルドは、フィンランドのロヴァニエミの店舗だったようです。サンタクロースの街として知られており、今回の卒業旅行の行き先の最終候補まで残った場所でもあります。

いくら世界最北といえど、マクドナルドはマクドナルド。私たちが知っているあの味と同じ味です。ここまできてもこの味が食べられるのかと、逆に感動してしまいますね。

ハンバーガーもあの味です。世界最北の味とは感じさせません。マックの凄さを感じますね。

あてのない町歩き

さて、マックを食べ終え、ちょっと街歩きをします。

曲線的な屋根と、ガラス張りの正面が特徴的なこの建物は、実は図書館です。多くの人で賑わっています。トロムソは、歴史的な北欧らしい建物がたくさんある一方で、この図書館や北極教会のように現代的でおしゃれな建物も共存しています。そんなところも、この町が魅力的に映る理由の一つでしょう。

また、坂が多いのもトロムソの街の特徴です。ところどころ氷が張っていたり雪が残っていたりもしますが、そんな坂道を少年たちはキックボードで走っていったりします。さすがは北極圏に生きる子どもですね。

街をあてもなく歩いているのはまだ家に帰れないからです。我々の家では今、「カルボナーラ選手権2025 in Tromso」の開催準備中ですから。審査員は調理の様子を見れませんから。

カルボナーラA

カルボナーラB

カルボナーラ選手権、本当にどっちも美味しかったですよ。でも明確に違ったのが面白かったです。カルボナーラAは、カルボナーラにもかかわらず重くなくてサラッとしていて、ニンニクが効いていました。カルボナーラBはカルボナーラらしい濃厚さとボリュームが特徴でしたね。私はラーメンもあっさりしたものを好むように、カルボナーラもサラッとしているやつを好む傾向があるのでしょうか。軽めで、でもニンニクのパンチがあるAの方が好きだったので、Aに投票しました。

得票率はAとB半々だったというのが、今回の勝負のレベルの高さを表しているでしょう。景品は一つしかありませんので優勝は決めさせてもらいましたが、お世辞でなくどっちも美味しかったですよ。

みなさんも「カルボナーラ選手権」、楽しいのでぜひやってみてくださいね。まず「調理チーム」と「審査チーム」に分かれます。調理チームは1人ずつ、それぞれこだわりのカルボナーラを作って、そのそれぞれを審査員たちに食べさせて、どのカルボナーラが一番美味しかったかを競う選手権です。誰がどれを作ったのかわかってしまったら偏見が入っちゃうので、誰がどれを作ったのかわからない状態で審査員が食べて、投票するのがミソです。ちなみに私はカルボナーラは作ったことがないです。

(つづく)

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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