夏の北海道卒業旅行(17)天に続く道から知床半島へ

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アトサヌプリ

お昼ご飯を食べたら、アトサヌプリ(硫黄山)に向かいます。さっき第3展望台から見えたところです。モクモクと上がる蒸気。近づくにつれて硫黄の刺激臭が強くなってきます。

岩がゴツゴツとした裸の山。太陽の照り返しが激しく、とても眩しいです。サングラスは必須ですね。

ここのすごいところは危ないんじゃないか?ってくらいのところまで噴出口に近づけるのです。一応本当に危ない部分はロープで囲って入れないようになってはいますが、ところどころロープの外側でもモクモクしています。どんどん近づけるのはとても楽しいことですが、その一方で安全に注意する必要もありますね。もちろん大小の石がゴロゴロしているので足元にも注意です。

本当に硫黄成分が噴出しているこの周辺だけ、木が生えていないのです。前のページにも書きましたが、硫黄成分が強くて木が育たないんですよね。

天に続く道

アトサヌプリを十分満喫した後は、いよいよ知床方面へ。まずは斜里にある「天に続く道」に向かいます。

「天に続く道」は28kmあり、これは「天に続く道」の走行中です。いや天に続いているように見えないって??いや違うんですよ、この道を走り切って振り返ると、道が天に続いているように見えるのです。まだまだ後ろを振り返らず、感動は最後にとっておきましょう。

「天に続く道」の端っこ近くまでやってくると、「天に続く道展望台」があります。

展望台からは、これまで走ってきた道が見渡せます。確かに天に続いているように見えますね。

そして広大な大地とその向こうにはオホーツク海。これぞ北海道ですね。

そしてこの展望台からさらに坂を上って、天に続く道の起点までやってくると、

この景色になります。「天に続く道」?そんなのがっかり観光地じゃないの?その辺の道だって天に続いているように見えるよ?なんて思っていた人にものすごい衝撃を与えることでしょう。スケールが違うんですよ全く。想像を超えてくるのが北海道ですから、お間違いなく。

「天に続く道」をみくびっていた人たちを気持ちよく黙らせた後は、オホーツク海に沿って知床半島を先端に向かって進んでいきます。

オシンコシンの滝

知床観光の必修科目の中で、最も気楽に来れる場所といったらここ。オシンコシンの滝です。駐車場に車を停めれば、ほんの1分ほどで滝に到着します。

岩肌を優美に流れ落ちる滝。「日本の滝百選」にも選ばれている名爆です。大迫力の大きさですが、水の流れはどこか繊細です。

この滝が立派、というのもオシンコシンの滝が知床を代表する観光地である理由の一つではありますが、知床半島というものが非常に幅が小さくて標高が高いため、「山の水が滝になってすぐ海に注ぐ」というのが知床半島の大きな特徴です。普通の川だと、滝ができるような山間部を流れた後、平野を流れてから海に注ぐわけですが、知床では山から滝になっていきなり海!というわけです。そんな地形の象徴が、このオシンコシンの滝に現れていたりもするんですよね。

滝壺には虹がかかっていました。

オシンコシンの滝のすぐ近くには「三段の滝」という滝もあり、せっかくなのでこちらも見ていくことに。

オロンコ岩と夕日

車をさらに走らせます。気づけば太陽はあんなに低い位置に。今日1日も終わりを告げようとしています。

さて、今夜の宿に入る前に、「夕陽台展望台」という場所に向かいます。こんな太陽なら美しい夕日を見られそうじゃないですか。

展望台にはすでに先客がたくさん。でもこんな風景が好きすぎますね。青春だね!

手前にあるのは「オロンコ岩」という岩。これがまたいい味出すんですよ。

今夜の宿

今夜の宿は、「Kiki知床ナチュラルリゾート」。個人的見解では、知床で2番目にいいホテルです。1番いいホテルはおそらく「北こぶし」ですが、そちらはちょっと高すぎました。でもここもオールインクルーシブで、我々のような学生が泊まるには勿体なさすぎるくらいいい宿です。まあ知床に来たんだからちょっとくらい燥いでおかなきゃね。相場よりかなり安く取れたのは内緒です。

チェックインの時にいきなり部屋のアップグレードをしませんかと提案されました。最初はいい部屋に空きがあったからご厚意でアップグレードしてくれたのかな、と思って話を聞いていましたが、実際はもっとお金を払っていい部屋にしないかという内容の提案。しかもその部屋が一人1泊1万円くらいプラスの高額部屋で、さすがになーと思いました。そんな金持ってる集団に見えたんですかね?こいつらなら騙しやすそうだと思われたのかな笑

結局アップグレードを拒否して手に入れた我々の「普通部屋」。部屋の窓からもオホーツク海が望めます。

ロビーも休憩施設も、館内はすごく立派。リゾート気分を盛り上げてくれます。もちろん温泉も最高でした。

夕食はバイキングですが、とにかく品数豊富。そして一品一品が絶品です。オールインクルーシブなのでワインを飲んでも追加料金等は一切なし。どれをとっても文句のつけようがない素晴らしい夕食でした。

夜も更けた頃、お酒を飲んでいなかった人の運転で(すみません)知床峠へ。星を見るのが目的でしたが、ちょっと雲がかかっていて星自体は微妙だったかな。でも深夜の知床峠という漆黒の世界、楽しかったです。

私も気をつけるよう言っていたのですが、何度か鹿を轢きそうになりましたね。夜の北海道のドライブは、冗談抜きで野生動物が大量に出てくるので注意が必要です。

(つづく)

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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