豆腐屋さんなんて、街を歩いていてほとんど見かけませんよね。私も小説などで豆腐屋さんが・・・みたいなのは読んだことがありますが、実際に豆腐屋さんで豆腐を買ったことなんて(ここに来る前までは)なかったです。豆腐なんて安いのがスーパーでいくらでも買えますからね。そんなわけで、昔は沢山あったらしい豆腐屋さんですが、最近はどんどん数を減らしています。
そんな中、釧路に創業100年以上の老舗豆腐屋さんがあります。釧路の豆腐といったらここ!という感じのお店で、現代でも根強い支持を得ています。
2019年新築オープンの老舗豆腐店

さて、1917年創業の豆腐屋さんですが、外観はとっても綺麗です。それもそのはず、創業102年目に当たる2019年、新築オープンしたお店なんですよね。建物は変わっても、製法は伝統の味を守り続けています。
インターホンを押すとご主人が出てきてくれました。

洋菓子店のような外観ですが、中に入ってみると完全に作業場。まさに本格的な豆腐屋さんです。
豆腐専門店だけあって、いろいろな豆腐が売られています。まる豆腐、もめん豆腐、絹ごし豆腐。豆腐以外にも、こんにゃく、しらたき、三角あげ、厚揚げなど。ざっくりいうと、豆腐とこんにゃくと油揚げが売られている感じですね。
あとは、豆腐店にはきっと必ずあるであろう豆乳やおからもあります。

もめん豆腐と豆乳。このときは油揚げをサービスしてくれました。
十勝・音更町の音更大袖振大豆
増子豆腐店の何がすごいかって、使っている大豆が北海道・十勝の音更町(おとふけちょう)で生産される「音更大袖振大豆」だということです。海外の大豆に比べれば4〜5割高い大豆とのことですが、味が濃く、甘味が強いという特徴があります。この音更大袖振大豆を使った豆腐は、スーパーで安売りしているものとは明らかに異なり、豆の味をしっかり感じられ、とっても美味しいです。

豆乳もしっかり濃く、ガッツリ豆腐の味。100%豆腐で、豆腐以外の何物でもない味がしてすっごく美味しいです。

ちなみに音更町は帯広の北にある町ですが、そこに初めて大豆が植えられたのが1883年ということで、音更町での大豆生産というのは北海道開拓の初期から行われていたのです。北海道でたくさん栽培されているものといえばジャガイモやカボチャなどがまず思い浮かび、大豆のイメージがあまりない方もいるかもしれませんが、実は日本全国で生産される大豆の半分ほどを北海道産が占める一大産地で、「北海道の味」そのものです。
手作りにこだわる豆腐作り
この店構えと原料へのこだわりからも想像がつくとは思いますが、代々豆腐は手作りにこだわっています。
したがって、機械で作るのと違い、同じ豆腐でも、物によって(角の部分か真ん中の部分かなどの場所によって)柔らかめだったり硬めだったりはあるみたいで、混雑具合や在庫状況に余裕のある時は好みに応じたものを売ってくれることもあるようです。さすが手作りですよね。
100年以上続く釧路の豆腐屋さん、釧路駅からも決して遠くありません。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

