犬ぞりツアーに出発
さて、早朝から犬ぞりツアーに参加します。まずは犬ぞりに乗れる場所までバスで連れてってもらう必要があるので、集合場所に向かいます。あんまり正確に場所をわかっていなくても、小さな町なのでなんとなくたどり着けちゃいます。


バスはトロムソの街を抜け、自然の中へ走っていきます。バスにはガイドさんがいてくれて、トロムソの案内やその他雑談(漫談?)をしてくれるのですが、それが超マシンガントークで、どこで息つぎをしているのかと思うほど絶え間なく喋り続けています。ただその内容がめちゃくちゃ(ファニーという意味で)面白くて、無駄がなく洗練されたお笑いのネタのようで、一種の感動を覚えてしまうところです。ただその割には乗客の反応は乏しく、きっとマシンガンで話しているから誰も笑うタイミングがないのでしょう。
なんかめちゃくちゃやり手の人が原稿を書いて、ガイドのおばちゃんがやっつけ仕事のようにその原稿を読み上げているかのようにも思えましたが、ガイドのおばちゃんは性格も明るそうで人柄も良さそうに見受けられたので、きっと喋るのが好きで絶え間なく喋っているだけでしょう。乗客の反応など気にもせずに。

バスの車窓は、北極圏を感じさせるものが続きます。昨日もオーロラハントでこの辺りを通った気もしますが、真っ暗で何も見えなかったですからね。何気ない景色の一つ一つが大迫力です。


さて、到着です。バスを降りればハスキー犬の匂いが鼻をつきます。やっぱり匂い結構あるんですね。
ふれあい
バスの全員が一斉に犬ぞりをやるには犬が足りないので、到着すると2班に分かれることになりました。前半組と後半組です。我々は後半組で、それまで建物の中でケーキを食べながらスタンバイです。



壁際には、ここで飼われているハスキー犬の紹介が書かれています。みんなそれぞれに個性があるんですね。

ケーキを食べ終われば、犬ぞりに乗る前にハスキー犬とのふれあいです。吠える声は野生ですが、ちょっと仲良くなればみんな人懐っこくて、可愛いです。


それでもたまに野生丸出しの子もいたりして、そういう子はちょっと攻撃されそうで怖かったりもします。でも最初はちょっととっつきにくくても、粘り強く手懐けると意外といい子だったりもして面白いです。中にはちょっとこの子は近寄れないな、、、みたいなのもいますが、それも個性あふれて面白いです。

犬ぞりに乗って
さて、ようやく犬ぞりに乗る時間がやってきました。犬ぞりは2人1組で、1人が操縦、1人がソリに乗ります。まず操縦方法を学びますが、体重移動などのやり方はスキーに似ていますね。



犬ぞりに乗りながら写真をとってみます。犬ちゃんに引かれながら雪原を走り抜けるなんて、本当に気持ちがいいですよ。

犬ぞりの操縦なんて、やったことがないと難しそうに感じられそうですが、実はそんなこともありません。こういうハスキー犬は頭がいいんですよね。ブレーキを踏めばこっちを見てちゃんと止まってくれたりします。逆もそうで、止まってる状態からちょっと合図を出せばちゃんと走ってくれるのですから、優秀です。こういう体験をすると、犬ぞりが歴史的に使われてきたということは合理的なんだな、と妙に納得してしまうものです。

遠くの雪山を眺めながら、雪原を走り、森の間を抜け、坂を登ったり降りたり。でもやっぱり犬に引かれている、ということが、スノーモービルやスキーなどとはまた一味違う、冒険のような楽しさがあります。

名残惜しいですが、ベースキャンプに帰ってきました。長らくソリを引いてきてくれたハスキー犬はお疲れモードです。

話を聞いたところによると、この日は気温が少し高めで、ハスキー犬にとってはきつかったようです。もっと気温が低い日は、ここまでばててしまうことはないそうです。本当によく頑張ってくれました。最後に犬ぞりを操縦したということで、犬ぞりの免許証(?)みたいなのをもらえました。普通の車の運転より犬ぞりの操縦の方が上手かもしれません笑


さて、大満足でバスに乗り込み、トロムソの街に帰ります。このあたりで旅行の日程も半分を終え、この旅行もついに後半戦に突入します。メインテーマだったオーロラは期待以上の素晴らしいものを見ることができたし、犬ぞりも天気が良く、(犬にはきつかったでしょうが)気温も低すぎず、最高に気持ちよくて楽しかったです。これ以上ないんじゃないか、と思えるくらいの最高の前半戦でした。後半は前半とは異なり、特にツアー等は何も予約していません。もっともっと自由に、たくさんトロムソの街を歩いてみようと思います。
(つづく)

