北欧オーロラ紀行(2)東京からヘルシンキ、そしてトロムソへ

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東京→ヘルシンキ

飛行機は満席でした。ヘルシンキまでの飛行時間はおよそ12時間ほど。エコノミークラス症候群にならないよう注意が必要ですが、幸い通路側の席が取れたので良かったです。満席の中央席で12時間はちょっと辛そうです。

飛行機はいよいよ離陸しました。窓側席でなくても、画面モニターで外の景色が見えるのは嬉しいです。流石に窓から見るのとは違って今どこが見えているのかなど詳しいことは分かりませんが、とりあえず東京の美しい夜景の上を上昇していっていることは分かります。

水平飛行に入ると、早速機内食が運ばれてきました。

メインは豆腐のサラダとハンバーグです。もちろん地上のレストランに比べたら貧相な食事ですが、機内で食べるといいうだけで満足してしまえるのですから、やっぱり飛行機の力はすごいですね。

そして飲み物もついてきます。フィンランド航空名物の「ブルーベリージュース」です。ブルーベリーヨーグルトとか、ブルーベリー黒酢とかではなくて、本当に純粋なブルーベリーのジュースって意外となかなかないんですよね。すごく美味しかったです。

食事をとって、ちょっとモニターで遊んでのんびりしていたらだんだんと眠くなってきます。なかなか熟睡は難しいですが、明日以降に備えて可能な限り休息をとります。

ヘルシンキに近づくと、今度は朝食が。そして食べ終わるとヘルシンキに着陸します。

なんてことを言っていますが、ヘルシンキの到着は定刻で午前4時。この日は定刻より少し早い3時半くらいの到着だったので、真っ暗な中での着陸です。夜中に出発して、10時間以上の長旅を終えてきたにも関わらず、まだ夜中のうちに到着です。この飛行機、ずっと真夜中を飛んできた「真夜中フライト」なんですよね。

ヘルシンキ空港

というわけで、まだまだ真っ暗なヘルシンキ空港に到着です。どうやら乗ってきた飛行機、後で調べたらムーミンの特別塗装が施されていたようですが、真っ暗だったので全然気づきませんでした。

さて、ヘルシンキからはトロムソ行きの飛行機へ乗り継ぎます。ヘルシンキ空港はかなり大きく、移動距離はかなりの長さがありました。自分が今空港のどこにいるのかは全くわからなかったですが、とりあえず「乗り継ぎ」の方へ進んで、搭乗券に書いてある搭乗口へまず向かい、その場所を確認しに行きます。

搭乗口を確認した後は、せっかく時間があるので空港内を散策することに・・・・したのですが、時刻はまだ午前4時台。ほとんどのお店は空いておらず、人の気配もまばらです。

ムーミンショップを見つけましたが、閉まっていました。帰りにまた寄りましょうか。

出発ロビーの近くには、こんな早朝から開いているお店もちゃんとありました。

何だかさっぱり分かりませんが、何て読むのかすら分かりませんが、とりあえず3ユーロで美味しそうなものが食べられそうなので、食べることにしました。やっぱり長時間フライトを終えて小腹が空きましたからね。

クリームのハンバーガーですかね。甘くてスイーツ感覚で食べられ、美味しかったです。名前は分からなくても、美味しければそれでいいのです。

ヘルシンキ→トロムソ

そうこうしているうちに飛行機の時間になりました。フィンランド航空、6時40分発のトロムソ行きです。北緯70度の町であり、最果ての地の一つと呼んでも良さそうなトロムソ行きの飛行機ですが、なんとこの便は一応JALとコードシェアをしています。まあJAL9399というほぼ1万みたいなとんでもない便名が付与されているわけですが、そんなところも「地の果て」感を感じさせますね。

90人乗りほどの小柄な機体ですが、一応ジェット機です。

まだ夜も開けきらない中ですが、早くもヘルシンキを後にします。

驚いたのはこれ。日本の空港だったら駐機場を出たら滑走路に向かって離陸をするわけですが、なんとこの飛行機、駐機場を離れた後、滑走路に向かう前に空港の端の方で機体の「除氷作業」をしてもらってから出発するのです。駐機場を出たらすぐ離陸ではなく、翼の氷を落として、胴体の氷を落として、それからやっと出発できるのです。いよいよ北にやってきたなーなんてことを実感する一コマです。

ヘルシンキの街に別れを告げます。

離陸後、しばらくすると朝日が昇ってきました。羽田空港からずっと夜中で、太陽を見ていませんでしたが、ようやく昼間の世界に突入します。

雲の切れ目からは真っ白に染まった山々が見えたりします。すごいところに来ました。

さて、トロムソ空港に着陸する時刻になりましたが、どうも様子が変です。どうやらトロムソ空港ではまだ除雪が終わっていないようで、除雪完了までしばらく上空待機になるとのアナウンスが入りました。トロムソ上空をぐるぐるぐるぐる回って待機します。なんだかずっと右に旋回しながら、本当に円を描くようにぐるぐるしていたように感じました。目が回りそうですって笑

除雪が終わると、トロムソ空港に着陸します。着陸直前の景色があまりに絶望的で、こんなところに降りて生きて帰って来れるかな?と思ってしまいそうですが、まあ空港なんて大抵町外れにあるのでそんなものです。

結局20分ほど遅れて、トロムソ空港に着陸です。定刻は7時35分の到着だったのですが、あまり早く着きすぎても宿に入れなさそうなので、20分の遅れはちょうどいいくらいです。実は今日泊まる宿はホテルではなく貸しアパートなのですが(ホテルは高すぎる!)、アーリーチェックインを希望しているにも関わらず、直前確認メールではアーリーチェクインが反映されておらず、まだ宿に入る暗証番号を受け取っていないのです。先ほどヘルシンキ空港でアーリーチェックインを希望したはずなので暗証番号を早く送ってほしい、とメールを出したのですが、まあ午前5時にそんなメールを書いてもホストの方は当然起きていないわけで、返信が来るわけもありません。というわけで、まだ宿に入れる保証すらない状況の我々にとっては、これくらいの飛行機の遅れはむしろ歓迎でした。

こじんまりとした小さな空港ではありますが、思ったより人が多く、活気があります。そして綺麗です。女満別空港よりも立派ですね。

(つづく)

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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