札幌の滝野すずらん公園近くにある「滝野霊園」ですが、もともと有名な観光地というわけではありませんでした。ところが近年、外国人観光客から熱烈とも言える注目を集めています。最も有名なのが、遠くから見ると大仏様の頭だけ見える「頭大仏」。頭だけしか見えない、という大仏様の姿が、海外からのお客さんには奥ゆかしくて日本らしく、そして美しく映るというのです。
この記事では、大人気の「頭大仏」を筆頭として、滝野霊園の見どころを紹介していきます。
頭大仏
まず紹介するのはもちろん頭大仏。一番有名なのが遠くから見た際に大仏様の頭だけ見えるこの姿です。

丘の中に、ちょっとだけ見える大仏様の頭。神秘的です。ラベンダーの季節になると、この丘はラベンダーの花で紫色に染まります。

そしてこちら、頭だけしか見ることができないわけではなく、実際にしっかり大仏様を拝みに行くことができます。

入場料(500円、2026年2月現在)を払って中に入ります。塀で囲まれた空間、大仏様へ続くトンネル。異世界を感じさせる独特の雰囲気です。

トンネルに入っていきます。シンプルかつ美しいアーチです。

トンネルの終点まで行って、大仏様の目の前まで行ってようやくその顔を拝むことができます。遠くから見ると頭だけ見えて、トンネルの近く、また中では台座だけになり、ここまで来てやっと見られるわけです。大仏様自体は他の場所にもありますが、このような建築、そして演出は唯一無二で、さすがだなと感心してしまいます。
もともとは大仏様は普通に屋外にありました。しかし2016年、霊園の30周年事業として、大仏殿を設計することに。そこで設計を依頼されたのが有名建築家・安藤忠雄氏です。安藤氏はコンクリートの打ちっぱなしの建築や、アートを意識した斬新な建築が有名であり、このような大仏殿の常識を覆す斬新な作りと、コンクリートの質感を活かした手法はまさに安藤氏らしい作品と言えるでしょう。
モアイ像

モアイといえばイースター島でしょう。しかしここ滝野霊園にも、大きなモアイが横一列にずらっと並んでいます。

なぜここにモアイ?というのは誰もが抱く疑問であると思いますが、モアイの「モ」は未来、「アイ」には生きるという意味が込められており、「生きた証を未来へ」ということからご先祖様をお祭りするものの象徴であるそうです。そこでこの滝野霊園ではモアイを置いているとのことです。

近づくこともできます。大迫力です。

ものすごい数のモアイがあり、その数はおよそ30ほどにもなります。実はモアイは本家・イースター島だけでなく、日本にも数カ所あります。ただ日本のモアイも比較的南の地方に多く、雪景色とモアイの組み合わせは珍しいと言えるでしょう。雪の季節じゃなくても、これだけ大きなモアイがずらっと並ぶ姿が日本のしかも札幌から遠くない場所にあるなんて、びっくりという方も多いのではないでしょうか。
ストーンヘンジ
「ストーンヘンジ」をご存知ですか。「モアイ」は南米のイースター島にあるのが本家ですが、「ストーンヘンジ」はイギリスにある世界遺産です。
イギリスの「ストーンヘンジ」は先史時代に作られた石が組み合わさったオブジェですが、一見乱雑に置かれているように見えてその石の置き方というのはかなり考えられており、「夏至の日にはこうなるように石が配置されている」といった仕掛けがあるようです。そして建築にもかなり高度な技術が使われており、先史時代に「天文学」「建築」いずれにおいても高い文明が存在していたことを示す重要な証拠となっています。ストーンヘンジが建築されたと考えられうのは紀元前3000年ごろ。今から5000年前くらいです。想像もできないくらい昔ですが、こんな時から、人間は高度な知識を持って生活していたのでしょう。
イギリスのストーンヘンジが作られた理由は、当時の天文学関連の施設という説や、太陽崇拝の場といった説から、墓地といった説まであります。宗教関連の施設という見方もあります。非常に高度な建造物であることはわかっているものの、その目的ははっきりしていません。
そして、ここ真駒内滝野霊園にもストーンヘンジがあります。

すごい!先史時代の人はイギリスだけでなく日本にもストーンヘンジを作っていたのか!!!!!、、、、、って、流石に滝野霊園のストーンヘンジはレプリカです。それでも大きな石が積まれた姿は迫力があり、インパクトも強いです。

そしてここ滝野霊園のストーンヘンジは永代供養墓となっています。
滝野霊園は「明るい霊園」
頭大仏、モアイ、ストーンヘンジと特徴たっぷりな滝野霊園ですが、それは明るい霊園をつくることを心がけているからとのことです。霊園というと暗いイメージがついてしまうので、明るくしたい、そんな思いからこのような魅力が生まれたのでしょう。実際に、海外からの観光客が多いだけでなく、お参りに行く人も増えているようです。
明るい霊園、滝野霊園。皆さんもぜひお参りに行ってはいかがでしょうか。

