利尻のウニ丼の値段がやばい!でも食べるべき?利尻のウニを食べる意味は?

日本最北の離島の一つ、利尻島。グルメとしては海鮮やラーメンが有名ですが、特に海鮮の中でもウニが有名な場所です。

でも利尻のウニ丼って、、、高いんでしょ??そりゃあ高いです。きっと皆さんが想像されている以上に。とんでもなく高価ですよ。

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ウニ丼1つ15000円!!!!!

「利尻島産 うに丼 ばふんうに 15000円」

とんでもないことがさらっと書かれています。15000円なんて、丼の値段でもランチの値段でもありません。でも利尻ではこんな値段でも人気のようで、注文されている方も多くいらっしゃいます。また基本ウニは時価で、この日は15000円でしたが、12000円くらいの時もあれば18000円くらいの時もあるそうです。

なぜそこまでして利尻でウニを食べるのか

皆さんはきっと疑問に思うことでしょう。いくらウニ丼と言っても、北海道の他の場所で食べたってそんなに高くないよ?15000円なんて法外な値段ではないよ、と。

まあ観光地価格、というのも理由の一つかもしれませんが、主要な理由はこれ。「利尻のウニが、道内の他のウニと比べても上質だから」です。だから高いのです。

まだ納得いただけていないでしょう。ちゃんと説明します。

利尻昆布

利尻のウニが、他のウニに比べて上質な理由、それは実は「利尻昆布」にあります。まず利尻昆布の説明からさせていただきます。

きっと皆さんも多くの方が「利尻昆布」をご存知だと思います。売り場に売られているのをみたことがある方も多いでしょう。しかし、「利尻昆布」≠「利尻島付近で獲れる昆布」だということを知る人は少ないかもしれません。

実は利尻島から宗谷岬、そしてオホーツク海沿岸まで北海道北部の海で獲れる昆布はだいたい「利尻昆布」と呼ぶのです。稚内で取れる昆布も、猿払や紋別の昆布も、知床あたりで獲れる昆布も「利尻昆布」です。知識がないとちょっと意外じゃないですか。

ただ、「利尻昆布」というその名の通り、利尻昆布の中でも利尻島付近で獲れる昆布は質がものすごくよく、最高級品なのです。利尻島で獲れる利尻昆布は、皆さんが普通にスーパーで見かけるようなリーズナブルな「利尻昆布」とは全くの別物、「最高級利尻昆布」なのです。

ウニは昆布を食べて育つ

ウニの話に戻りましょう。ウニも生き物ですから、海の中で日々何かを食べて生きています。では何を食べるか、というとよく食べるのは「昆布」です。もうお分かりでしょうか。利尻島のウニは、普段食べている昆布が最高級品なのです。だから濃厚ですごく美味しいウニが育つのです。他の場所で育っているウニは普通の昆布を食べて育っているのに対し、利尻のウニは利尻島にしかない最高級の昆布を食べて育っているから、だからウニが美味しくて、それゆえ利尻島はウニが有名なのです。

「北海道は海鮮が美味しい、だからウニも美味しい」なんていうふうに一括りにしてしまう方が多いのではないかと思いますが、北海道の中にも地域性はあって、「ここは特にこれが美味しい」というのはよくあります。利尻のウニはまさにその一例。だから利尻でウニを食べることに価値があるのです。

ムラサキウニとバフンウニ

というわけで、ぜひ利尻島で食べたいウニですが、そのウニの中でも特に特別なものがあります。それは利尻島で獲れる「エゾバフンウニ」です。冒頭に紹介した15000円という価格も、エゾバフンウニのウニ丼のそれでしたよね。

エゾバフンウニのほかには、キタムラサキウニというものがあります。キタムラサキウニは雑食で、もちろん昆布も食べますが、海の中の小さな生き物なども食べます。それに対し、エゾバフンウニは昆布しか食べないのです。

つまりはどういうことか。利尻島のエゾバフンウニは、最高級昆布しか食べていないウニなのです。人間だってなかなか買えない最高級品だけを食べ続けてきたウニということです。人で例えるなら、久兵衛の寿司しか食べてこなかった人みたいな感じですね。そういえば「久兵衛の寿司以外は食わん」なんて言っていた人がいましたっけ(あれは「久兵衛以外の寿司は食わん」でしたね)。

だからこそ、利尻島のエゾバフンウニは決して他の追随を許さない、本当に美味しく、価値のあるものなのです。利尻のエゾバフンウニ、と言ったら本当に何の不純物もない完全最高級品なのです。だからこそ、高い値段を払ってでも食べる価値があるものなのですね。

そりゃどんぶり1杯に15000円なんて我々庶民からしたら誰でも法外に高いと思ってしまいます。でも、こう言った事実を知ることで、ちょっと見方は変わってきませんか。15000円のウニ丼は、高いランチというよりも、観光のアクティビティの一環、利尻島を知る大きなアトラクションを一つやってみる、といった感覚になるのではないかな、と思います。利尻のエゾバフンウニは本当にびっくりするほど美味しいので、驚きと感動に満ち溢れた体験となること間違いありません。15000円を払うというスリリングな体験もできますしね笑

ウニ丼を食べるなら「さとう食堂」かな!

まあウニは利尻のどのお店で食べても美味しいのですが(そりゃそうですよね)、一応一番有名なところは「さとう食堂」だと思います。鴛泊のフェリーターミナルからすぐというアクセスの良さも魅力です。これまでみたこともないような大ぶりなウニが丼に載っていますから、驚くなかれ。

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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