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[伐採]美瑛・マイルドセブンの丘はもう無い?実は穴場スポット?!

自然・景観

美瑛の丘の一つに、「マイルドセブンの丘」があります。名前の由来は、1978年にタバコブランドの一つであるマイルドセブンのCMで使われたことに由来するものです。丘の上にカラマツの木が並ぶ風景は、美瑛の象徴的な風景でした。

しかし、現在のマイルドセブンの丘は、そのCMで使われていた頃と大きく姿を変えてしまっています。案内標識等では普通に「マイルドセブンの丘」という案内が出ており、「マイルドセブンの丘の木々は大半が伐採された」という事実は、あまり大々的に言われていませんが、2018年に伐採され、マイルドセブンの丘が大きく姿を変えてしまったことは事実です。

現在の「マイルドセブンの丘」

さて、マイルドセブンの丘の象徴であった、一列に並ぶカラマツの木々は、現在ほとんどが伐採され、このような風景となっています。

申し訳程度にカラマツの木が5本だけ、伐採されずに残されているだけです。

伐採される前は、木が一列にずらっと並んでいました。

こんな感じでしょうか。あくまでもイメージですが。

当時の風景を知る方にとっては、マイルドセブンの丘はかなり物足りない風景になってしまったことでしょう。まあ当時を知らなければ、広大な丘の上にカラマツが5本だけある、というのも絵になる風景だと思えるかもしれません。

木の伐採の理由とは?

なぜこんなに綺麗なカラマツの木を伐採してしまったのか、勿体無いと思う方もいるかもしれませんが、このカラマツの木は美瑛町のものでも北海道のものでも国のものでもありません。あくまでもこのカラマツ林は「個人の敷地」であり、「個人の所有物」なのです。したがって、このカラマツを所有されている方が、自らの判断で木を伐ることに、外野の人間がとやかく言う筋合いはありません。

ということでカラマツを伐採した理由については、土地の所有者の方に訊かないとわからないのが実情です。巷ではカラマツの木が寿命で倒れる心配があったから、と言われていたりもしますが、一方ではたくさんの観光客が押し寄せ、勝手に農地に入る人が後を絶たず、農作物に影響が出たために、伐採したなんて話もあります。

実際、2016年まで美瑛には「哲学の木」と言うものがありました。物思いに耽っているような木の姿が観光客に大人気だったのですが、それゆえ木のある私有地へ観光客がズカズカ立ち入るようになり、畑も荒らしてしまい、結局伐採されることになってしまったのです。

こういう点を考慮すると、マイルドセブンの丘のカラマツが伐採された理由の一つに、観光客の所業があったとしてもおかしくないかもしれません。

美瑛はこんなに美しい場所でありながら、国立公園でも国定公園でもありません。ほとんどの景観が、個人の私有地で個人の所有物、そしてその敷地内は農作物を育てるための、地域生活に不可欠な畑なのです。美瑛の観光客のマナーの悪さが問題となって久しいですが、美瑛を「観光客向けにお膳立てされた観光地」と勘違いして、こういった事実を知らないからなのかもしれません。美瑛の美しい景観は、美瑛町の「生活空間」なのです。言うまでもないことですが、美瑛観光の際は、勝手に農地に立ち入らない、近づかない、こういったところを徹底するよう、私からもお願い申し上げます。

マイルドセブンの丘近くの穴場スポットとは?

では、もうマイルドセブンの丘はなくなったから、行く価値はないのか、と言われると、そうでもないんですよ。

上述のようなマイルドセブンの丘が見えるのは、地図でいうこの辺りです。

しかし、ここで折り返さずに、もう少し坂をのぼって丘の上まで行ってみると、結構な絶景があるのです。

この辺でしょうか。美瑛には他にもたくさんの絶景スポットがありますが、ここは知る人ぞ知るスポットなのです。

いかにも美瑛らしい丘の風景。さらには遠くの山々まで見渡すことができ、非常に美しい景色です。

こちらに見える2本のポプラは「兄弟の木」と呼ばれます。なかなかに幻想的です。

本当の「マイルドセブンの丘」はきっとここだろう。そう思ってしまうくらいの景勝地でした。

マイルドセブンの丘は伐採されたから、もう行っても仕方がない、そんな風に思わずに、ぜひマイルドセブンの丘に行って、この丘陵を眺めてみてはいかがでしょうか。知る人ぞ知る絶景ポイント、と書きましたが、あまり観光客には知られていないものの、実際地元の写真家の間では有名なスポットです。

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