北海道で見られるヒマラヤの青いケシ「メコノプシス・グランディス」

「メコノプシス・グランディス」を知っていますか?別名「ヒマラヤの青いケシ」という名の通り、ケシの仲間ですが、透き通るような青さが特徴で、なんとも言えない美しさを放つ神秘的な花です。その神秘性を象徴するように、花言葉は「謙遜」「神秘的」「底知れぬ魅力をたたえた」「果てない魅力をたたえる」「憩い」「深い魅力」「恋の予感」などとなっています。

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自然界では少数の「青い花」

まず、自然界では青い花というのは珍しい存在です。例えばチューリップは赤や黄色、白はたくさんあるものの、青はありません。薔薇だって、品種改良によって程度青色に近いものは作られているものの、自然界には青い薔薇は存在しません。

もちろん青い花が自然界にないわけではありませんが、他の色に比べると珍しい存在です。自然界に青色が少ない理由については科学者たちがいろいろ説を唱えていますが、難しいので割愛します、というか、私もよくわかっていないので書きようがありません。気になる場合は調べてみてください。

まあここで言いたいことは、「青い花」って珍しいよね、希少だよね、という事実です。

幻の花「メコノプシス・グランディス」

そんな青いケシ・メコノプシスの中で、最も代表的な品種で、透き通るような美しい青色が特徴です。自然界ではそれも標高4000mほどの高地にしか自生せず、これが「ヒマラヤの青いケシ」という名前の由来となっています。ではなぜこんな高地にしか自生しないのかといえば、暑さに極端に弱いのです。気温が25度を超えてしまうともう枯れてしまうほど暑さに弱く、もう令和の日本では無理でしょ!と思ってしまうような花になります。

また茎や葉も非常に繊細で弱く、ちょっと力を加えてしまうと折れてしまったりします。また開花期間も非常に短く、開花から3日ほどで枯れてしまうそうです。こんなことから、「非常に栽培が難しい花」として知られ、それゆえに「幻の花」とも呼ばれているのです。メコノプシスの種等も市販されていますが、素人が栽培するのは至難の業と言われています。素人が育てようとすると発芽すらしないようですね。

メコノプシスが見られる場所は?

そんな「希少」で「繊細」な幻の花ですが、神秘的な美しさを放ち、愛好家の多い花でもあります。また暑さに弱いということから、本州では栽培が極めて難しいものの(それでも育てているところはほんの少しだけあるのですがね)、北海道では本州よりも少しは栽培しやすく、季節になると北海道内で「メコノプシス」を見ることができます。

なかなか見られない幻の花・メコノプシスを見にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

滝野すずらん丘陵公園

おそらく北海道内でもっとも気軽にメコノプシスを見られるのがここ滝野すずらん公園。すずらん公園は極めて広大な公園で、この公園の中でもどこにあるか、ということが大事なわけですが、「花人の隠れ家」という場所にあります。すずらん公園の東口から公園に入り、「子どもの谷」に向かう途中に「花人の隠れ家」という区画があるので、そこに入りましょう。見頃は例年6月中旬ごろです。

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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