美瑛には「クリスマスツリーの木」と呼ばれる木があります。その名の通りクリスマスツリーのような見た目で、特に最近では海外のお客さんから絶大な人気を誇ります。
実は美瑛にいくつかある「クリスマスツリー」
正真正銘の「クリスマスツリーの木」
正真正銘の「クリスマスツリーの木」は、美瑛・美馬牛(びばうし)付近にあるこの木です。

雪原に1本だけ佇む木。本当に美しいです。この何ともいえない佇まいは、多くの観光客を引き寄せて止みません。
ただ、通常のクリスマスツリーはモミの木ですが、こちらはモミの木ではありません。「トウヒの木」です。トウヒといってもピンとこない方も多いかもしれませんね。北海道に広く分布するエゾマツの一種になります。
一方で、大自然の中なので日が暮れれば真っ暗です。ライトアップ等はされません。冬の姿が人気ですが、夏の姿も美しいです。
美瑛駅前の「クリスマスツリー」
一方で、美瑛駅前にも有名な「クリスマスツリー」があります。こちらは夜にライトアップされることで有名で、ライトアップされた姿を見ることに意味があります。木としてはもちろん通年ありますが、ライトアップされるのは冬季(概ね12月〜3月ごろ)のみです。

クリスマスツリーの上に輝くハートマークが示すように、デートスポットとして知られています。木の下に、Yes/Noを選べるボタンが2つあって、2人でそれぞれYes/Noのどっちかを選び、ボタンを押します。2人ともYesならツリーの上のハートは綺麗に点灯、どっちか片方がNoならハートは半分だけ、どっちもNoだとハートは点灯しません。面白い仕掛けですが、くれぐれも半分だけ電気が切れてた!みたいなことはやめてもらいたいですね。「ちゃんとYes押したよ!なのに光らないんだよ!信じて!ちゃんとYes押したんだから!」みたいなことになりそうです。

この美瑛駅前のクリスマスツリーのライトアップは、毎年冬の美瑛の風物詩です。一方で、こちらは夏に見に行くと「ただの木」になってしまいます。
そのほかにもライトアップされるクリスマスツリーが
実は他にも、あまり知られていませんが、美瑛町の役場前や美瑛町図書館前などもクリスマスツリーのイルミネーションがあったりします。ただこちらは観光地というほどのものではなく、普通に北海道のいろいろな街にあるライトアップだね、という印象です。美瑛で「クリスマスツリー」といえば、基本的には「クリスマスツリーの木」か、美瑛駅前のクリスマスツリーのどちらかを指します。美瑛ならではのクリスマスツリーといったらこの2つなので、この2つを見ておけば十分でしょう。
クリスマスツリーの木へのアクセス
後者の美瑛駅前のクリスマスツリーに関しては、美瑛駅前なのでアクセスは簡単でしょう。しかし前者の正真正銘の「クリスマスツリーの木」については、結構アクセスが注意な場所になります。
美馬牛駅から歩く方法
まずはJR美馬牛駅から歩く(季節によってはレンタサイクルの利用も可能です)方法。美馬牛駅からは2kmほどあり、上り坂なので徒歩30分ほどは見込まないといけないでしょう。そこそこ駅から離れている上に、上り坂で、もちろん道中はお店も家もない大自然。さらに美瑛駅ではなくかなり本数の少ない美馬牛駅からの徒歩であるという点で、難易度は高めですが、意外と美馬牛駅から歩く観光客は少なくありません。「美馬牛駅」そのものが、赤い屋根の味のある木造駅舎で、割と外国人観光客から人気という側面もありそうです。
美馬牛駅からの徒歩は、冬季の悪天候時には命に関わるためお勧めできませんが、天気・気候が良ければ歩いてみるのも気持ちがいいはずです。道中は本当に何もありませんし、クリスマスツリーの木に着いても暖を取れる場所すらないので、冬季は防寒対策、夏季なら飲み物の持参等、準備はしっかりしてから歩きましょう。
車で行く方法
大半の観光客が使うのは、車で行く方法。ただ、これは大きな問題にもなっています。

クリスマスツリーの木付近には、駐車場はありません。そこで大勢の観光客がクリスマスツリーの木前の公道に車を停め、写真を撮るために道を塞ぎ、近隣住民の生活に支障をきたしていることも少なくありません。
もはや「観光公害」とまで評する人もいて、美瑛では観光公害などが原因で「哲学の木」「マイルドセブンの丘」「セブンスターの木付近の白樺並木」が伐採されていますが、「このまま観光公害が続けば、次はクリスマスツリーの木が伐採されるだろう」という人もいるくらいです。


忘れてはならないのは、美瑛の他の木もこのクリスマスツリーの木も、「個人の所有物」なんですよね。「個人の敷地にある個人の木」なのです。人の家の庭木を、勝手に写真に収めているようなものなのです。そりゃ、この木があるお陰で観光客や不法駐車の車が家や畑の前を塞ぎ、普通の日常を脅かされる、家の前の道路が通れないなんてことになったら、そりゃ「あの木切ろうか」となるのは当然です。そんな悲しいことにならないように、地元の方に迷惑をかけないよう、当たり前のことを当たり前に配慮して観光を楽しみたいものです。

