冬の新千歳空港は雪での欠航多発!その際の北海道脱出方法をまとめてみた

北海道の空の玄関口である新千歳空港ですが、冬の北海道の厳しい気候から、飛行機が欠航になるということも決して少なくありません。

千歳・札幌地区に限らず、北海道の大半の地区と本州の移動は、ほとんどを空路が支えています。その中でも、北海道内随一の空港で、圧倒的規模を誇る新千歳空港が支える空路は、ほぼ北海道の命綱と言ってもいいでしょう。そんな新千歳空港が天候等で機能不全になれば、その影響は計り知れません。

一般的には、欠航となった際は「別便に振替をする」ことが一般的ですが、新千歳空港の場合天候起因のことが多く、終日欠航、ということが多いため「翌日以降の便に振り替える」といった感じになることが多いです。しかも、翌日や翌々日の便は振替客ですぐ満席になり、結果的に「3日後の便に振り替え」や運が悪いと「1週間後の便に振り替え」なんてこともあります。

しかし、そんなにのんびりしていられない、何日の何時までに絶対ここに行かなければならない、という方がいらっしゃるのも事実でしょう。

本記事では、新千歳空港が機能不全となった際に、「力技で北海道を脱出する方法」について考えられる選択肢をまとめてみます。もちろん万能ではありませんが、参考にしてみてください。

目次

まず:本当に全便欠航か確かめる

意外と盲点なのがこれです。例えばJALは全便欠航でも、ANAは遅れながらも出発している、あるいはその逆もあります。ANAは全滅でも、JALはなんとか飛ぶ予定。このようなケースは意外と少なくありません。当然ですが、欠航の判断は各航空会社がやるので、航空会社によって運航の方針に差が出ることは珍しくありません。

ANAやJALの他にも、スカイマークやその他LCCなど、いろいろな航空会社が新千歳空港には就航しています。北海道から脱出する便が本当に全て欠航なのか、は調べておきましょう。もちろん航空会社を変えてしまうと、もともと買っていた航空券を払い戻して、新しいチケットを当日運賃で購入する必要があるため、費用は高くつきます。同じ航空会社なら追加料金なしで別便に振り替えてくれることが多いですが、このように自分で新しく別会社で予約するとなると、費用がかかってしまう、というのは認識するといいでしょう。

行き先にこだわらず、「とにかく北海道を脱出できる便」を全て調べ上げることが大事です。北海道さえ脱出できれば、あとは新幹線などを使ってなんとかなる場合も多いでしょう。

次に:旭川空港・函館空港・帯広空港からの脱出を検討する

やっぱりどの航空会社でも千歳からの脱出は難しい、となった場合、旭川空港・函館空港・帯広空港の利用を検討するという手があります。ただし、千歳と比べて便数が少なく、飛行機も小さいので、空席がなくならないうちに早めに予約を押さえておくのが肝要です。

旭川空港・函館空港・帯広空港から、もともと千歳から予約していたのと同じ航空会社を利用して、かつ同じ目的地に飛べる場合、航空会社のカウンターで差額なしで振り替えてくれることがあるので、頭に入れておくといいでしょう。どういうことかというと、LCCなどは例外だと思いますが、大手航空会社であれば、例えば千歳ー羽田の航空券を持っていて、それが欠航になった場合、旭川ー羽田や函館ー羽田、帯広ー羽田の便に無料で振り替えてくれることがあります。もちろん「こういうことがある」というだけなので、必ずとはいえませんが、知らない人も多いので知っておくといいでょう。詳しくは各航空会社の職員さんに尋ねてみてください。

しかしこの方法にも注意点があります。それは旭川・函館・帯広への交通手段です。まずJRは動いているのか、そして高速バスは動いているのか、などをチェックする必要があります。特にJRはすぐに運休してしまうので、本当に旭川・函館・帯広空港に行けるのか、念入りにチェックしましょう。高速バスはJRと比べると運休になりにくいものの、事前の案内なしに大幅な遅れを生じやすいため、高速バスを使う場合は余裕を持ったプランを立てましょう。

旭川・函館・帯広空港という順番で並べたのは、私の「一般的なケースでの」おすすめ順です。もちろんその日の天候で、どこが天気がいいか悪いかということによって、旭川・函館・帯広のどこが低リスクなのか、ということが決まるため、過度にこの順番に惑わされず、状況に応じて判断されるのが一番です。しかし、最も信頼性が高いのは冬でも脅威の就航率を誇る旭川空港で、次に最悪欠航になっても新幹線で本州に脱出できる函館空港、最後が帯広空港、という順番なのではないでしょうか。

それも厳しければ:陸路での強行突破を検討する

以上、旭川空港・函館空港・帯広空港からの脱出も、飛行機の空席がなかったり、そもそも欠航になっていたりで厳しいこともあるでしょう。その際はもう陸路で強行突破、という選択肢になるでしょう。空路に頼らず、陸路で北海道を脱出するということです。

具体的には、JRの特急「北斗」または高速バスで函館まで行き、JR新函館北斗駅から新幹線を使うという方法です。函館までは夜行バスも走っているため、夜行バスを使って夜中も有効的に使うことができれば、意外と早く本州を脱出できます。

ただ、新千歳空港から函館までは特急「北斗」でも3時間以上、高速バスや夜行バスだともっと時間がかかります。さらにJR新函館北斗駅から東京駅までは新幹線で4時間。身体的な負担はかなり重い手段です。

最後に:動くことは常にリスクになることを忘れないでください

新千歳空港が機能不全の悪天候時に、北海道を脱出する方法は以上です。本記事では、「どうしても北海道を出たい」という方のためにこのような内容を紹介しましたが、悪天候時の冬の北海道は、動くだけでリスクになります。変に動いたせいで猛吹雪の中立ち往生したりするなど、文字通り命が危険にさらされることさえあります。緊急性がないのなら、動かないほうが安全です。

大切なのは「焦らず、落ち着いて、しっかりと情報収集をすること」です。以上の脱出手段を検討する際も、本当に可能なのか、動いても大丈夫そうな天候なのか、JRなどの交通機関は動いているのか、ちゃんと入念に調査するようにしましょう。繰り返しますが、悪天候時の冬の北海道は、動くだけでリスクになります。判断を誤って不用意に動くのは、命取りになります。動かずに済むなら、動かないほうが安全なのです。自己責任のもと、自身でしっかりリスク管理をして、緊張感を持って動くようになさってください。冬の北海道を舐めてはいけません。

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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