夏の北海道卒業旅行(9)強風の日本海沿いから内陸へ

[5日目]

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苫前の朝

昨晩はよく眠れました。朝食を食べて、散歩に出ます。

シンボリックな風車がありますが、宿泊した「とままえ温泉ふわっと」の名前は、風力の「風」と電力の単位「W(ワット)」に由来しています。要するに「風W」なんですね。そんなことが示すように、苫前町は風力発電が盛んな町。つまりは風の強い町ということです。今朝もかなり強い風が吹いています。

すぐ下に見えるのは苫前漁港です。昨晩宿で食べたエビやタコも、ここから水揚げされたものなのでしょうか。結構苫前の地元の食材にこだわっていたようでしたし、何よりすごく美味しかったですから。

日本海に浮かぶ2つの島が見えます。天売(てうり)島と焼尻(やぎしり)島です。どっちも似たような形、似たような大きさに見え、区別がつきにくいかもしれませんが、左が天売島、右が焼尻島になります。この位置関係、ぜひよく覚えておいてください。

天売島と焼尻島へは、お隣の羽幌町から船が出ています。この旅行の計画段階では天売・焼尻島に行くことも検討していたのですが、フェリーの便数の少なさなどの関係から、かなりの時間を取られてしまうため、今回は行かないことにしました。また別の機会に。

初山別村「みさき台公園」

苫前を出て、車を北に走らせます。昨晩来た道を戻る形になります。

やってきたのは、苫前から北に30kmほどの場所にある初山別(しょさんべつ)村。「みさき台公園」にやってきました。

ここみさき台公園ですが、初山別の道の駅、温泉付き宿泊施設、そして天文台などもこの場所にあります。初山別は星が綺麗な村としても有名な場所。カントリーサインも、天文台と降り注ぐ星のイラストです。天文台にも行ってみましたが、14時開館ということで、この時間では中には入れませんでした。

ひまわりが咲いていました。名寄ではひまわりシーズンは終わってしまっていますが、ここ初山別ではまだ咲いているようですね。

「幸福を呼ぶ鐘」も鳴らしていきましょう。

海の近くまでやってきました。ものすごい風です。

海の向こうに島が二つ見えます。もちろん天売島と焼尻島ですが、実はさっきと位置関係が逆になっています。苫前で見たときは左が天売島、右が焼尻島でしたが、ここ初山別から見ると、左が焼尻島、右が天売島になります。なかなか面白いと思いませんか。

金比羅神社

次に「金比羅神社」に行ってみます。みさき台公園の下にあり、公園から階段を下って海岸に降りていくとあります。

海の中に佇む鳥居が美しいですね。ここは夕日の名所としても名高い場所。夕日のときはなお美しいことでしょう。

ここ金比羅神社は、この岬に金比羅様の御札が流れつき、漁師がそれを奉ったことにはじまったと言われています。そして金比羅様を奉った後は、海難事故が減ったと伝えられています。

羽幌町へ

初山別村をじっくり堪能した後は、少し南下して羽幌町に行きます。道の駅「ほっとはぼろ」です。

この道の駅も、苫前と同じようにホテル「サンセットプラザ羽幌」と一体化しています。当初は昨日ここに宿泊しようと思っていたのですが、予約しようとしたら禁煙ルームが満室で、苫前に泊まることにしたという経緯があります。その後「サンセットプラザ羽幌」にも空室が出て、こちらに変更することも可能だったのですが、普通に苫前も良さそうだったので結局変更せずに苫前に宿泊した、という感じです。

ところで、羽幌町はこの辺の町の中ではかなり大きな町。空港などは当然なく、JRすらも通っていない場所ではありますが、道北の日本海側では留萌市に次ぐレベルの存在感を放っています。先に述べた天売島・焼尻島へのフェリーも、ここ羽幌から出ています。

まずは道の駅の敷地内にあるバラ園へ。私はあまり詳しくありませんが、いろいろな品種があるようです。

バラは美しかったですが、ふと空を見上げると大量のカラスが飛んで行きました。

そしてそろそろお昼ご飯の時間なので、この辺りで食べることにします。色々迷いましたが、結局道の駅の中で食事をすることにしました。

と、その前にバラのアイスクリームなんて食べたりして。食後のデザートにしろよって??いや、こういうのは食べたくなった時が食べごろです。

そしてランチ。

色々なメニューがありましたが、こちらのエビタコ餃子カレーを選択。他にも美味しそうなのがたくさんあったので、次来たときにまた別メニューをトライしてみたいですね。

ちなみに初山別とか羽幌の郵便局には寄らなかったの?と思われそうですが、今日は土曜日なので残念ながら郵便局はお休みです。

日本海側から内陸へ

さて、ついに羽幌から苫前経由で内陸に入り、これまでたくさん眺めてきた日本海の風景ともおさらばです。車はいよいよ山道に入り、カーブも多くなります。そして他の車を見かけることもほとんどなくなってきました。

しっかり舗装されており、そこそこ広い立派な道路ではありますが、大半の場所で電波は通じません。やがて峠の頂上、霧立峠に到着します。

峠の頂上ではありますが、周りを木々に阻まれているため、特段いい景色が見えるわけではありません。トイレもなく、ベンチすらないただの「広場」のような感じですが、運転のリフレッシュにはこれで十分です。

docomoのアンテナがありました。この付近ならdocomoはつながるのでしょう。

(つづく)

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「ご挨拶」ページを参照。
2024年5月25日Xアカウント開設。

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