夏の北海道卒業旅行(14)すずらん公園散策とアシリベツの滝

[8日目]

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JRインの朝食

今日宿泊しているのはビジネスホテル。簡単な朝食がついています。私は普段あまり朝は食べない人なのですが、せっかく6時半に目が覚めたので行ってみます。実は札幌でJRインに泊まるのは何気に初めてだったりします。

ここ、JRインの朝食はとってもシンプル。基本的にあるのは数種類のパンとジャム、あとスープ、ヨーグルトくらいのもの。それでもパンは非常に美味しく、朝に豪華さを求めない人にとってはなかなかナイスな朝食だと思いました。運営側としても経費がかからなさそうですし、客からすればこんなものでも全然十分というか、幸せな気持ちになれるので、win-winでしょう。

朝食のあとは、今のうちに洗濯をしておくことにしました。今日の夜でも間に合うは間に合うのですが、空いているうちにやってしまいたいのです。きっとランドリーは日中の方が空いてるでしょう。

すずらん丘陵公園へ

さて、このホテルにはもう一泊するわけで、今日丸一日洗濯と荷物の整理とその他もろもろ事務作業に充てる予定だったのですが、6時半に目覚めたおかげで10時ごろには洗濯・乾燥が終わってしまいました。となったら早速お出かけです!

行き先は、滝野すずらん丘陵公園。札幌駅からは地下鉄南北線に乗り込み、終点の真駒内(まこまない)まで行った後、そこからバスに乗って行くことができます。とりあえず地下鉄に乗り込み、真駒内駅へ行きます。

真駒内駅からは路線バスに乗り込みます。

さて、今回滝野すずらん丘陵公園を目指したのは、日本の滝百選の1つである「アシリベツの滝」に行きたいからです。ただ、アシリベツの滝に行くからと言って、途中のバス停「厚別の滝」(「厚別」で「アシリベツ」と読みます)で降りてはいけないというトラップがあります。北海道マスターはそんなトラップには引っ掛かりません、なんて思っていたのですが・・・

降りたのは「すずらん公園中央口」バス停。はい、間違えました。アシリベツの滝に行くには、「すずらん公園渓流口」でおりないといけないのです。ろくに調べもしないで、うろ覚えの知識をもとに適当に来るからこうなるんですよね。まあ仕方ありません。こういうのも旅ですから。

というわけで、すずらん公園中央口から渓流口まで歩きます。同じ公園内なんだから余裕でしょ?と思うでしょうが、実は中央口から渓流口までは1kmほどあります。いかにこの「滝野すずらん公園」が巨大かわかりますよね。もはや公園というより、普通に山です。道路は確かに綺麗に整備されていますけれど。

掲げられている地図はそんな滝野すずらん公園の巨大さを物語るもの。中央口から渓流口までの1kmも、公園全体から見たらわずかな距離。とんでもなくデカイ公園です。

せっかくなので、楽しく渓流口まで歩きます。鳥の声を聞きながら、誰も来ない道を進んでいきます。気持ちがいいです。

渓流口に着く目の前にはこんな橋が。トラス橋ともちょっと違う面白い橋の形。

そして「渓流口」のバス停に到着です。

アシリベツの滝

さて、渓流口に着くと、いよいよ見えてきました。「アシリベツの滝」の看板が。ここからあと1km強です。

「熊出没注意」の看板もあり、誰にも出会いませんが、さすがは公園内。滝へ行く道もちゃんと整備されています。ただちょっと嫌なのが虫ですね。ふらっと出てきたもので虫除けも持っていなかったので、時折プーンと飛んでくる虫がちょっと煩わしいです。やっぱり虫除けは必需品ですよね、山の中は。

温度計がありました。気温は21.8℃。札幌の街中はそこそこ暑かったですが、もうここまで来るとこの気温。ハイキングには最高です。

なんだか心が洗われるような水の流れです。

厚別川にかかる小さな橋を渡り、道はさらに山の奥へ。もうすぐ滝が見えそうな雰囲気になってきました。

緑に囲まれながら、奥へ進んでいきます。

到着です。これがアシリベツの滝。綺麗な流れです。札幌周辺は最近雨が降っていなかったようなので、水量を少し心配していましたが、割としっかりとした水量。このくらい流れていれば申し分ありません。

アシリベツの滝には2つの流れがあります。右側の流れが、厚別川の本流、そして左側が清水沢川が合流する支流になっています。右側の流れを雄滝、左側の流れを雌滝なんて呼んだりもするそうです。

あんまり長居すると虫が攻撃してくるので、雰囲気を楽しんだらすぐ撤収。

白帆の滝

さて、帰りのバスの時間までまだあと30分ほどあります。もう一箇所くらいどっか行ってみようかな、と思って、目につけたのは「白帆の滝」。近くにあるようです。

地図によるとこのキャンプ場の奥に白帆の滝があるようなのですが、、、見つけられず。奥に行く道があるのかな、、、と思って何回か往復しましたが、結局見つからず。

ちょっと迷いましたが、こういう時は反対側からアプローチしてみよう、と。少し離れたところに立派な階段があったので、これを登って行くことにしました。

地図上ではこの階段を登ると白帆の滝からはむしろ遠ざかってしまうのですが、一旦遠ざかって、今の方向とは逆側からもう一度白帆の滝に近づいてみる、という戦略です。

階段の先は車道でした。あれ、また滝のなさそうな空間に出てしまったなと思いながら仕方なく車道を下っていると、見つけました、「白帆の滝」の看板です。

ここ、中央口から渓流口に歩いてきたときに通ったはずの場所なんですが、全然気が付かなかったですね。看板の通りに踏み跡を辿り、白帆の滝へ向かいます。

すぐに白帆の滝に到着。水量は少ないですが、森の中を流れる姿は優美です。

そしてここでカメラを持ったおじいちゃんと遭遇。北海道出身だったものの、長い間本州で働いており、すずらん公園には30年ぶりに来たのだとか。「俺の知ってるすずらん公園とはまるっきり変わったよ」と。30年前に比べてきっと大きく整備されたのだと思いますが、それがおじいちゃんにとっては寂しい変化だったのでしょう。

札幌に帰る

さて、行きに来た時と同じルートで、札幌に帰ります。まずは渓流口のバス停に向かいます。

渓流口のバス停には、すでにバスを待っている外国人の方がいました。バス停で謎の歌を歌っていましたが、そんなのもご愛嬌。(ちなみに結構上手だった!)

あとはバスで真駒内駅まで来て、地下鉄で札幌に帰るだけ。

札幌に帰ったら、お馴染み札幌駅の駅ビル・ステラプレイスで遅すぎる昼食。時刻はもう午後3時です。

ホテルに帰り、ちょっとだけやらなければいけないタスクがありましたが、あとはのんびり過ごすことにしました。明日からは、この旅もまた新しいフェーズに入ります。

(つづく)

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この記事を書いた人

道外出身・道外在住大学生。
小学生のころから北海道の魅力にとりつかれ、北海道旅行回数は30回超。
詳しくは「運営者情報」ページを参照。

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