朱鞠内湖
羽幌から走ること80km。山の中にある人造湖・朱鞠内湖に到着です。
日本海側の強風はもうここには吹いておらず、湖面も非常に穏やか。静かな湖畔の雰囲気です。
朱鞠内湖は、非常に複雑な形の湖。雰囲気はどこか日本離れしています。山間であり、入江や島がたくさんあることから全体を見渡すことができませんが、人造湖としては日本最大の湖であり、日本のすべての湖を見ても20番めくらいに大きな湖になります。
ところでここは、「日本最寒の地」。日本の最低気温-41.2℃を記録した場所です。北海道・旭川の「氷点下41℃」という銘菓を知っていると、あれ、日本の最低気温記録は旭川の-41.0℃じゃないの???と思うかもしれません。しかし、この最低気温記録は、気象庁が観測した「公式記録」での最低気温になります。非公式の記録では、ここ幌加内(ほろかない)町の朱鞠内湖で-41.2℃を記録しているのです。
ちなみに、「日本一寒い町」は旭川市でも幌加内町でもなく、道東にある陸別町が名乗っています。「日本一寒い」にもいろいろな種類があるんですよね。
キャンプ場の管理事務所もありました。今度キャンプでもしてみたいなあ。
名寄へ戻る
朱鞠内湖を出て、名寄に戻ります。例の如く時間的にギリギリなので、途中の寄り道は一切なしでひたすら名寄を目指します。
といっても、途中にこんな朱鞠内湖の展望台があったりすると、寄らずにはいられないのも性分です。
名寄の町に到着すると、まず「道の駅なよろ」へ行き、ちょっとだけ買い物をします。
ここ「道の駅なよろ」は、1日目、レンタカーを借りて最初に来た場所です。別の車になって戻ってきました。
1日目にも買った大福ですが、1日目は売り切れだったフレイバー「かぼちゃ」の大福が売られていました。ということで買っていくことに。
最後にガソリンスタンドに行って給油をし、レンタカーを返却します。もう名寄駅から乗る予定のJRの発車時刻が10分後に迫っているのですが、レンタカー屋の方が名寄駅まで車で送ってくださるとのことで、ありがたくお言葉に甘えることにしました。
ということで、送迎してもらって名寄駅に到着。無事に列車に乗れそうです。歩いていたら間に合うかわからないくらいの時間でしたから、送迎してくれて本当に助かりました。乗り遅れたら次は2時間後ですから、大きいんですよね。
名寄から旭川へ
名寄駅から普通列車に乗って、まずは旭川に向かいます。
車内では先ほど買った大福を、名寄を惜しみながらいただくことにしました。
わかりますか?大福の生地のもちもち感と分厚さ。良質な名寄のもち米が使用されているゆえのものです。
窓の外を見れば、空はもう赤く燃えていました。
真っ暗になった旭川駅に到着したのは18時55分。見慣れた大都会に、なんだか実家に帰ってきたような安心感を覚えます。
名寄でこの列車に乗る時もギリギリで乗り込んだわけですが、旭川に着いてからものんびりしていられません。旭川駅のみどりの窓口の営業は19時まで。まずはみどりの窓口に駆け込み、これから乗るJRの学割の切符を買わないといけません。
みどりの窓口には無事間に合い、学割切符を買うことができました。これ、もしみどりの窓口に間に合わないと、学割の乗車券は買えなくなり、すなわち正規料金で切符を買わなければならなくなるので、出費が嵩んでしまうのです。
旭川ラーメン
さて、旭川駅では改札を出て、ラーメン屋さんに行こうと思います。1日目にも旭川ラーメンを食べましたが、今日行くのは別のお店。「山頭火」に向かいます。旭川ラーメンといえば醤油なのですが、「山頭火」は珍しく塩ラーメンで有名なお店。塩ラーメンといっても、函館のそれのようにあっさりしたものではなく、旭川らしいコッテリ系のものになっています。
「山頭火」の店の前にはやはりたくさんの人が並んでいました。札幌行きの列車の時間があるので、ちょっと心配ではありましたが、並んでしまうことにしました。
無事に店に入ることができました。塩ラーメンが看板メニューなのですが、私がオーダーしたのは醤油。だって塩は割と最近食べたんですもん。でも、個人的には塩ラーメンより好きかな、と思いました。非常に美味しかったです。
さて、札幌行きの列車の発車まであと10分強。慌ただしいですが、いつものことです。
旭川駅に戻り20時ちょうど発の特急「カムイ46号」に乗り込みます。札幌到着は21時25分。
札幌に到着
ついに札幌に到着しました。午前中は苫前町や初山別村にいたというのに、もう大都会に出てきました。日本の交通機関というのは本当にすごいですね。今日は札幌に泊まります。
といっても、今日の宿の最寄りは札幌駅ではありません。ここからまた地下鉄に乗って移動します。
地下鉄のさっぽろ駅へ向かい、そこから3駅。中島公園駅に向かいます。ちなみにJRは漢字で「札幌駅」、隣り合う地下鉄の駅名は「さっぽろ駅」とひらがな表記なんですよね。
今日は中島公園駅から歩いてすぐの「リソル札幌中島公園」に泊まります。
ホテルに温泉がないので、外へ日帰り入浴に行くことにしました。
選んだのはホテルから歩いてすぐの場所、JASMAC PLAZAの「湯香郷」という温泉。どうやら札幌中心部に初めて誕生した天然温泉とのことです。この温泉ですが、とにかくデカい。広い。洗い場もロッカーも大量。さすが大都会札幌の中心部とあってすごく立派な施設です。露天風呂もあり、だいぶのんびりしてしまいました。
温泉でゆっくりし、ちょっとした買い出しをし、そして洗濯をして、乾燥機を回して、それを取りにいく頃には時刻は午前3時を過ぎてしまいました。でもいいのです。明日は結構のんびりできる旅程になっていますからね。今日くらいはルーズにいきましょう。
(つづく)
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